【体験談】愛犬の小麦アレルギー発覚まで|犬が掻きむしる本当の原因

うちの看板犬、ビションフリーゼの「りお」。実は小麦アレルギーなんです。

パン教室を主宰している私の愛犬が、よりにもよって小麦アレルギーだなんて…。なんとも皮肉な話ですよね^^;

でも、この事実に気づくまでには長い道のりがありました。血が出るほど体を掻きむしるりおを見て、何度も心を痛めました。

「なんでこんなに掻くの?」「どうしたら楽にしてあげられるの?」

同じように愛犬の皮膚トラブルで悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、りおの小麦アレルギーを発見するまでの試行錯誤と、グルテンフリー生活で劇的に改善した実体験を詳しくお伝えします。

もしかしたら、あなたの愛犬の症状改善のヒントになるかもしれません。

りお

私がこの記事を書ける理由

改めまして、パン教室を主宰しているひとちゃんです。毎日小麦粉に触れ、パンを焼き、生徒さんにパン作りの楽しさを伝えています。

そんな私の足元で、いつも生徒さんを出迎えてくれるのがビションフリーゼの「りお」。うちの看板犬です。

このりおが小麦アレルギーだと分かったのは、約2年前のこと。それ以来、獣医さんやトリマーさんと相談を重ね、試行錯誤しながら対策を続けてきました。

現在もグルテンフリーのドッグフードとおやつで、りおは元気に過ごしています。

この経験を通して学んだこと、同じ悩みを持つ飼い主さんに伝えたいことがたくさんあります。だからこの記事を書くことにしました。


犬の小麦アレルギーとは?症状と特徴

犬にも人間と同じように、食物アレルギーがあります。その中でも小麦などの穀物によるアレルギーは意外と多いんです。

小麦アレルギーの主な症状

犬の小麦アレルギーで多く見られる症状は以下の通りです。

  • 体を執拗に掻きむしる
  • 皮膚の赤みや炎症
  • 脱毛
  • 耳の炎症(外耳炎)
  • 出血するまで掻いてしまう
  • 足の先を舐め続ける

りおの場合は、血が出るほど掻きむしるという症状が最も顕著でした。見ているこちらも辛くなるほど…。

ビションフリーゼは皮膚が弱い犬種

獣医さんに相談したとき、こう言われました。

「ビションフリーゼはもともと皮膚が弱い犬種なんですよ」

真っ白でふわふわの可愛い見た目とは裏腹に、肌トラブルを抱えやすい体質なんだそうです。


愛犬りおの小麦アレルギー発覚ストーリー

ここからは、りおが小麦アレルギーだと分かるまでの、長い長い道のりをお話しします。

子犬の頃から続く異常な掻きむしり

りおを子犬の頃から飼っているのですが、本当によく体を掻く子でした。

普通の犬も時々掻くことはありますが、りおの場合は違いました。四六時中、ガリガリガリガリ…

そして掻きむしって血が出るんです。

毛が真っ白だから、血がついているとすぐに分かります。見るたびに心が痛みました。

「なんとかしてあげたい」その一心で、まずは動物病院へ相談に行きました。

最初の獣医相談「ストレスが原因かも」

獣医さんに症状を伝えると、こんな診断でした。

「ビションは肌が弱いですからね。アレルギーの可能性もありますが、ストレスも考えられます」

当時、うちの子供がまだ小さかったので、そのストレスもあるかもしれないと言われました。

そして獣医さんからこんなアドバイスを受けたんです。

「りおくんと集中して触れ合ってあげる時間を、5分でもいいので作ってみてください」

なるほど、確かに忙しくてかまってあげられていなかったかもしれない。そう思った私は、毎日意識的にりおとの時間を作るようにしました。

でも…一向に掻きむしることが減らないんです。

むしろ悪化しているような気さえしました。

トリマーさんからの重要なアドバイス

次に相談したのが、いつもお世話になっているトリマーさんです。

トリマーさんは、りおの皮膚の状態を見てこう言いました。

「ドッグフードが原因かもしれませんよ」

「えっ、ドッグフード?」

「そうなんです。穀物や肉系の原材料が合わない場合もあるので、一度変えてみるといいかもしれません」

この言葉が、解決への大きなヒントになりました。

ドッグフード

ドッグフードをサーモンベースに変更

トリマーさんのアドバイスを受けて、すぐにドッグフードを変えることにしました。

選んだのは「POCHIポチの幸せ」というシリーズのサーモンベースのもの。

魚ベースなら、もしかしたら肉がダメだったのかもしれない。そう思っての選択でした。

すると…少しずつ改善されていったんです!

「やった!原因が分かった!」

そう思って安心していました。この時点では。

突然の悪化「ほねっこ」が原因だった

ドッグフードを変えて数ヶ月。りおの掻きむしりはかなり落ち着いていました。

ところがある日のこと。

やたら掻きむしって、また出血しているんです。

「え!?なんで!?」

せっかく良くなっていたのに…。完全にわからなくなってしまいました。

その頃、りおによくあげていたのが「ほねっこ」というおやつです。ご褒美として、しつけの時などによく食べさせていました。

ある日、夫がこう言ったんです。

「もしかして、ほねっこが原因なんじゃない?」

「えっ、でもほねっこって骨のおやつでしょ?」

念のため原材料を確認してみると…

ほねっこには小麦粉が含まれていたんです!

ほねっこ中止後、劇的に改善

「これだ!」

夫の直感は当たっていました。すぐにほねっこをあげるのをやめました。

すると…

約1ヶ月後、出血していた部分も痒がらなくなり、掻きむしる行動が消えたんです!

この時、ようやく確信しました。

「これって小麦アレルギーなんじゃ!?」

そして気づいたんです。そういえば切り替えたPOCHIのドッグフード、サーモンベースだから選んだけど…よく見たらグルテンフリーだったんです。

サーモンにばかり目がいって、グルテンフリーだとは気づいていませんでした^^;

小麦が入っていないドッグフードに変えたから改善していた。そこに小麦入りのほねっこをあげたから、また悪化した。

すべての点が線でつながった瞬間でした。

愛犬りお

犬の小麦アレルギー対策|我が家の実践方法

りおの小麦アレルギーが判明してから、我が家では徹底したグルテンフリー生活を実践しています。

グルテンフリーのドッグフードに統一

現在も継続しているのが「POCHIポチの幸せ」シリーズです。

サーモンベースで、グルテンフリー。りおの体質に合っているようで、このドッグフードに変えてから本当に調子がいいんです。

フード選びのチェックポイント

ドッグフードを選ぶときは、必ず原材料表示を確認します。

  • 小麦
  • 小麦粉
  • 小麦グルテン
  • 大麦
  • ライ麦

これらが含まれていないかチェックしてください。

「グルテンフリー」と明記されている商品を選ぶのが確実です。

POCHIシリーズのドッグフード

おやつも完全グルテンフリーへ

ドッグフードだけでなく、おやつも要注意です。

ほねっこのように、一見すると穀物が入っていなさそうな商品でも、つなぎとして小麦粉が使われていることがあります。

我が家では、おやつを買うときも必ず成分表示を確認。小麦不使用のものだけを選んでいます。

グルテンフリーのおやつ

娘が沖縄に修学旅行へ行った際に、りおにお土産と言って、米粉のおやつを買ってきてくれました!グルテンフリーを選ぶところが家族ですね^^

グルテンフリーのおやつ

直接摂取を避ければ大丈夫

りおの場合、幸いなことに重度のアレルギーではないようです。

直接食べなければ大丈夫。つまり、私がパン作りをしている横にいても、小麦粉が舞っている程度では症状は出ません。

ただし、摂取して体内に蓄積されるとよくないのでしょう。食べ物として体内に入れないことを徹底しています。

パン教室の看板犬としては、この程度で済んでいるのは本当に救いでした。


犬の小麦アレルギーが疑われる時のチェックポイント

もし、あなたの愛犬にこんな症状があったら、小麦アレルギーを疑ってみてください。

チェックリスト:

  • ✓ 慢性的に体を掻きむしっている
  • ✓ 皮膚に赤みや炎症がある
  • ✓ 脱毛している部分がある
  • ✓ 耳をよく掻く、耳が赤い
  • ✓ 足の先を執拗に舐めている
  • ✓ 掻きすぎて出血することがある

これらに当てはまる場合、まずはドッグフードやおやつの原材料を確認してみてください。

そして、除去試験をしてみることをおすすめします。

除去試験とは、疑わしい食材を一定期間完全に除去して、症状が改善するか観察する方法です。

我が家の場合も、ほねっこをやめて1ヶ月ほどで明らかな改善が見られました。

もちろん、心配な場合は獣医さんで正式なアレルギー検査を受けることもできます。


まとめ:犬の小麦アレルギーは気づきにくいけど対応できる

長い試行錯誤の末、ようやくりおの小麦アレルギーに気づくことができました。

獣医さんに「ストレスかも」と言われた時は、自分の接し方が悪いのかと自分を責めたこともあります。

でも、原因が分かれば対処できるんです。

グルテンフリーのドッグフードとおやつに切り替えてから、りおは本当に健康になりました。掻きむしって血を流すこともなくなり、毛並みもツヤツヤです。

パン教室の看板犬が小麦アレルギーだなんて、なんとも皮肉な話ですよね^^;

でも、それでもりおはりおです。大切な家族の一員。これからも様子を見ながら、大切に育てていきたいと思っています。

もし、あなたの愛犬も原因不明の皮膚トラブルで悩んでいるなら、ぜひ一度ドッグフードを見直してみてください

小麦だけでなく、他の穀物や特定の肉類がアレルギーの原因になっていることもあります。

愛犬の様子をよく観察して、何が原因なのか一緒に探っていく。それが飼い主としてできることだと思います。

同じ悩みを持つ飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

生徒様からのお土産。りおそっくりの鍋敷き

かきむしり防止で服を着せています^^

生徒様にもらった鍋敷き。りおにそっくりで買ってくれたそうです♪


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