小麦大麦違い｜パンといえば小麦、では大麦は？昔の生活を体験して発見したこと | 天然酵母パン教室埼玉｜コストコ入間店、三井アウトレットパーク入間から車で5分埼玉のパン教室フリーゼ

先日、近所の博物館で『むかしのくらしと道具展」というイベントに行く機会がありました。

そこには昭和の生活の様子がわかるものがたくさん展示されていたのですが、その中に私の目を引くものが！

それは、「稲・小麦・大麦」の実物品。麦と私たちの関わりについての展示でした。

以前なら、あまり興味を示さなかったでしょうが、パン教室の先生をしていると、こういったものに興味関心を抱いてしまうのです＾＾；

職業病？いやいや、勉強熱心ということにしておきましょう！

実は、恥ずかしい話、パンを仕事にしているくせに、小麦以外の麦の知識があまりないんです。

だから、この展示は私にとってはとても勉強になったし、知識を深めていかなきゃと改めて自覚させられてしまいました。

ということで、今回は、

「小麦大麦違い｜パンといえば小麦、では大麦は？昔の生活を体験して発見したこと」というテーマでお話ししていきます。

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高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。

“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。

初心者の方でも一味違ったパン作りが叶う「麹種（こうじだね）」

『簡単に、でも本格的に！』

「ルヴァン」と「麹」を融合させた特別なパンを作りましょう！

身長は低いけど、夢は大きい！元気いっぱいの講師が、ワクワクをお届けします！

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「麦」って小麦だけじゃない？
資料館で出会った「本物の大麦」
小麦と大麦の違いを比較してみよう
パンには向かない？大麦の意外な活用法
麦の世界を知ると、パン作りがもっと楽しくなる！

「麦」って小麦だけじゃない？

突然ですが、パンといえば小麦ですよね？これは多くの人が知っていることだと思います。

では、大麦って何ですか？そもそも大麦を知っていましたか？

正直、私はパンを仕事にするまでは、小麦は知っていても、大麦のことは知りませんでした。

麦は、「小麦」と「大麦」に分けられます。

小麦は、パンやうどん、パスタ、饅頭などとして食べられています。

大麦は、麦ご飯や麦とろろご飯、もち麦ご飯など、基本お米と一緒に食べられることが多いです。

この時点で、既になんとなく違いがわかった方もいるかと思います。

資料館で出会った「本物の大麦」

そもそも、麦が栽培されている様子って本物で見たことありますか？

私はありません。むしろ、東北の宮城県出身のため、お米の稲穂の方が常に身近にありました。

だから、ちょっと感動＾＾

子供達そっちのけで、展示に夢中になっていました＾＾；

大麦は、実の部分から生えているひげがとても長く、小麦との違いはすぐにわかりました。

それから、石臼の展示もありましたよ♪

写真で見るより、実物で見ると理解が進みますよね！

小麦、大麦それぞれが、どういったものに使われているのか、どんな成分があるのか、この展示だけではわからなかったことは、自宅に帰って調べたので、いろいろわかったことをご紹介していきます。

小麦と大麦の違いを比較してみよう

小麦も大麦もどちらも「イネ科」の植物です。

小麦と大麦には、見た目の違いだけでなく、用途や特徴がかなり違ってきますので、これから紹介していきたいと思います。

特徴

【大麦】

小麦に比べて繊維がやや多く、灰分、カルシウム、鉄分、ビタミンＢ1、ニコチン酸などがやや多く含まれています。

不溶性・水溶性の食物繊維が豊富でバランスよく含まれていて、大麦に含まれるβ-グルカンの作用で満腹感を促進し、ダイエットのサポートにも効果があると言われています。

「ホルデイン」というタンパク質で、粘りが少なく、吸水性がいいのでお米と一緒に炊いてもふっくら美味しく仕上がります。

大麦には、「うるち性」と「もち性」があり、それぞれ特徴が違います。

うるち性：粘りが少ない。麦とろごはんに使われるあっさりとした食感の押し麦はうるち性。
もち性：食物繊維を多く含む大麦のなかでもダントツに食物繊維量が高く、ぷちぷち・もちもちした食感が魅力のもち麦はもち性。

また、もち性は「二条」と「六条」に分かれます。

二条：ビールづくりによく使われるのが二条大麦（ビール大麦）という品種。ビールのほか麦焼酎やウイスキーの原料にもなっています。
六条：麦茶や押麦、麦飯や麦味噌の原料となります。

【小麦】

「グルテン」というタンパク質で、小麦粉に水を加えてこねると粘りと弾力が出てきます。パンはこのグルテンによりふっくらして、麺類にはコシが生まれます。

小麦粉には、このタンパク質の含有量によって分類されます。特にパンの世界では、この分類によって作るパンも変わるんですよ。

超強力粉（タンパク13％前後）：ふわふわ感が強い食パン
強力粉（タンパク12％前後）：ロールパンや惣菜パンなどの一般的なパン
準強力粉（タンパク11％前後）：フランスパンなどのハード系のパン、パスタ
中力粉（タンパク9％前後）：フランスパンなどのハード系のパン、うどん
薄力粉（タンパク8.5％前後）：クッキーやケーキなどの菓子類や天ぷらなど

小麦の特徴として、実を丸ごと粉にすることができます。これを「小麦全粒粉」と言います。　小麦粉に比べると栄養価が高く、ビタミン、必須アミノ酸、食物繊維も多く含まれています。

白い小麦粉を、一部全粒粉に置き換えて作ったパンは、栄養価が高いので健康志向の方にはおすすめです＾＾

見た目の違い

【大麦】

背が低い、茎が短く、穂がずんぐりしている。

【小麦】

背が高い、穂や茎が長い、葉や茎が白っぽい。

主な用途

【大麦】

ビールや焼酎、麦茶や麦味噌、醤油などの原料としても使われます。

粒のまま、潰したり砕いたりしてもち麦ご飯や麦とろごはんなど、お米と一緒に食べることが多いです。

蒸気を当てて潰したものは押し麦。

【小麦】

粉にして、うどんや饅頭、パンやパスタなどにして食べる。

ちなみに、私が住んでいる埼玉県入間市では、昔は小麦や大麦の栽培が盛んで、特にうどんを作って食べることが多かったそうです。

	特徴	見た目	タンパク質の種類	主な用途
大麦	食物繊維が豊富でバランスよく含まれていて、大麦に含まれるβ-グルカンの作用で満腹感を促進し、ダイエットのサポートにも効果がある。	背が低い、茎が短く、穂がずんぐりしている。	「ホルデイン」というタンパク質で、粘りが少なく、吸水性がいい。	ビールや焼酎、麦茶や麦味噌、醤油などの原料。もち麦ご飯や麦とろごはんとして食べられる。
小麦	小麦粉には、タンパク質の含有量によって分類される。特にパンの世界では、この分類によって作るパンが変わる。	背が高い、穂や茎が長い、葉や茎が白っぽい。	「グルテン」というタンパク質で、小麦粉に水を加えてこねると粘りと弾力が出る。	うどんや饅頭、パンやパスタ、天ぷら、ケーキやクッキーなどの菓子類。