パン作り失敗の原因は基礎練不足?初心者が陥る3つの罠

パン作りを始めたけど、なぜか失敗ばかり…そんな悩みを抱えていませんか?

「レシピ通りに作っているはずなのに、生地がベタベタになる」 「発酵がうまくいかない」 「焼き上がりが固くなってしまう」

実は、パン作りで失敗する原因の多くは「基礎練習不足」にあります

私はパン教室を主宰して以来、たくさんの生徒様と向き合ってきました。その中で気づいたことがあります。それは、成功する人と失敗する人には、明確な違いがあるということです。

この記事では、パン作り初心者の方が陥りがちな失敗の原因と、なぜ基礎練習が大切なのかを、教室での実例を交えながらお伝えします。


私がこの記事を書ける理由

私がこの記事を書けるのは、パン教室を通じて数多くの初心者の方を指導してきた経験があるからです。

教室に来られるのは、ほとんどが初めてパンを作るという方か、一度挑戦して失敗してから怖くて作っていないという方。つまり、ほぼ初心者の方ばかりなんです。

そんな生徒様を見てきて、基礎練習の有無で上達のスピードが大きく変わることを実感してきました。成功する人、失敗する人の違いもよく分かります。

だからこそ、これからパン作りを頑張りたいあなたに、失敗しないためのポイントをお伝えできると思っています。

レッスン風景

パン作り初心者に多い失敗の原因とは

原因①:レシピ通りに作っていない

教室でよく聞かれる質問があります。

「この卵って入れなかったらどうなりますか?」 「牛乳を水に換えたら?」 「砂糖減らしても大丈夫?」 「こねた後、冷蔵庫で保管する方法が知りたい」

なぜか、まだ始めたばかりなのに、レシピをアレンジしたがる方がいるんです。

気持ちは分かります。自分好みにしたい、ヘルシーにしたい、手間を減らしたい…そう思うのは自然なことです。

でも、ちょっと待ってください。

レシピというのは、そのレシピを作った人の考えがあってのレシピなんです。何度も試作をして、時には年数を重ねてよりグレードアップされたものもあります。

料理でも、スイーツでも同じです。そこには作り手の試行錯誤と経験が詰まっています。

始めたばかりでアレンジや応用をするのは、あまりお勧めできません。

原因②:基礎練習をせずに応用しようとする

言うなれば、バスケットボールでドリブルもできないのに試合に出場するようなもの

結果は目に見えて分かりますよね。

基礎練をしっかり行い、どんな状況にも応じられるようになってこそ、勝利が待っているのです。

体験レッスン

料理やパン作りも同じです。

たまにセンスのいい人もいます。手先が器用で、飲み込みが早い。そういう人こそ、基礎練をしっかり行ってほしいんです。挫折してほしくないから。

なぜなら、パンは生き物だからです。

原因③:「正解」を知らないまま進めてしまう

パンは生き物なんです。

日によって生地の状態は変わるし、正解が変わるような感じ。気温や湿度、小麦粉のロット、使う水の温度…様々な要因で、生地の状態は微妙に変化します。

ということは、まずは本当の正解を理解し習得しておく必要があるんですよね。

そうでないと、状況が変わった時に対応できません。

例えば、

  • やたらと生地がベタつく
  • まとまりが悪い
  • 発酵具合がいつもと違う
  • 季節によってパンの出来具合が違う

こういったトラブルに遭遇した時、基礎練習をしっかりしてきた人なら臨機応変に対応できるのです。

「いつもはこうだから、今日はこの作り方をしよう」 「少し水分を調整しよう」

こんな風に、自分で判断できるようになります。


レシピ通りに作ることの重要性

レシピは完成された「設計図」

レシピをその通りに何度も作って、季節が変わり気温や湿度に変化があった時、出来上がりの状態や味わい、食感などを体感してきた人は強いです。

基礎練の中で「正解のイメージ」を体で覚えているからです。

そこまで行ったら、アレンジや配合を変えるなどの応用動作をしてもいいと思います。

逆に、初心者のうちにレシピをアレンジしてしまうと、こんなトラブルが起こります。

「これ合ってる?」 「なんだか生地がベタつく」

そして実は正解でも勘違いしてダメにしたり、リカバリーの方法もわからないので、廃棄してしまったり…こんなことが起こるのです。

荻山和也先生の「パン作りの教科書」

基礎練で「正解のイメージ」を掴む

でも中には、とても慎重な方もいらっしゃいます。

私が「全粒粉を普通の粉に変えて作っても大丈夫ですよ」というと、生徒様はこう言いました。

「いや!先生の使っている材料すべて同じもので、このレシピ通りに作ります。まずこの通りにしっかり作れるようになったら、材料の変更など考えていきます」

「基礎練ちゃんとしてからアレンジします」

こういう方は、本当に基本に忠実と言いますか、レシピに忠実に作って、正解を知ろうとするんです。

これは本当にいいこと。

結果、成長も早いです

このレシピは、こんな感じの生地感で、出来上がりがこんな感じ。とイメージできるから。そのイメージを持って応用できるので、失敗も少ないですし、上手にアレンジされます。


初心者がパン作りで失敗しないための3つのポイント

ポイント①:まずはレシピ通りに忠実に作る

材料も分量も工程も、すべて守るこれが基本です。

「ちょっとくらいいいかな」は禁物。特に、パン作りでは水分量や発酵時間がとても重要です。

最低でも同じレシピを3〜5回は繰り返してください。そうすることで、「このレシピの正解」が体で分かるようになります。

ポイント②:季節ごとの変化を体感する

パン作りは、季節によって大きく変わります。

夏は発酵が早く、冬は遅い。梅雨時は生地がベタつきやすく、乾燥する冬は粉っぽくなりがち。

こうした変化を実際に体感することが、何よりの勉強になります

「去年の夏はこうだったな」「冬は水を少し温めた方がいいな」という経験が、あなたの財産になるのです。

ポイント③:基礎が身についてからアレンジする

正解のイメージができてから応用へ

これが失敗しない秘訣です。

基礎がしっかりしていれば、アレンジして失敗しても、「あ、水分が多すぎたんだな」「発酵時間が足りなかったんだ」と原因がわかります。

そしてリカバリーもできるようになります。


まとめ:パン作りの失敗原因は基礎練不足にあり

パン作りで失敗ばかりする原因は、基礎練習不足とレシピのアレンジにあります。

料理でもスポーツでも、基礎が一番大切。パン作りも例外ではありません。

まずはレシピ通りに、美味しいパンを作れるようになることこれがスタートラインです。

焦らなくて大丈夫。基礎をしっかり身につければ、必ず応用も楽しめるようになります。

初心者の方こそ、基礎練習を大切にしてください。

何度も繰り返すうちに、「あ、今日はいい感じ!」と分かる瞬間が必ず来ます。その瞬間の喜びは、何ものにも代えがたいものです。

あなたのパン作りが、もっと楽しく、もっと美味しくなることを願っています。


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