ピタパンは、焼くとぷくっと膨らんで、中に空洞ができるのが特徴のパンです。
ところが、先日、ピタパンをレッスンで作るため試作したのですが、うまく膨らむものと膨らまないものがあったんです。
私なりにその原因を考えてみました。
今回は、「ピタパンが膨らまない時の原因とその対策」をご紹介します。
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高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。
“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。
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そもそもピタパンってどんなパン?

ピタパンは、主に中東や地中海地域でよく食べられている平たいパンのことです。
生地を高温で焼くと中に空洞ができるのが特徴で、ポケットのように開いて具材を詰めて食べることができます。
レバノンやトルコなどでは、ピタパンは日常的に食べられていて、ケバブなどを包んで食べるそうですよ。
ピタパンの主な材料は、小麦粉・塩・イースト・水です。それに、オリーブオイルを入れることもあります。
なんとなくピザ生地に近いものがありますね。
平に伸ばした生地を高温(250℃前後)で焼くと、中の水分が蒸発して膨らみ、空洞ができます。
これも、ピザの耳がぷくっと膨らむ原理と同じですね。
焼き時間が5分ほどと短時間なので、本当に膨らむのか心配になりますが、しっかり高温に熱したオーブンであればちゃんと膨らみます^^
そう、膨らむはずなんです…。
「え?膨らんでない!?」オーブンの中で起こったこと
今回は、直径15cm程に平たく伸ばした生地を6枚作りました。天板1枚には乗り切らないため、
天板2枚に、生地を4枚と2枚に分けて乗せ、250℃に予熱しておいたオーブンで5分焼きました。
もちろん、予熱の段階で天板はオーブンに入れて温めてあります。
出来上がりを見ると、
下段奥はしっかり膨らんで成功!
下段手前と上段は膨らんでいなかったのです。
「なぜ!?」




予熱バッチリだし、ガスオーブンで焼いてるし、火力的には問題ないはず!
でも、位置によって焼け具合が違うってことは、オーブンの特性や熱循環のせいかもと予測。天板2段で焼いたのも循環が悪くなる要因なので、それも予測できます。
ただ、もう少し、問題点を洗い出したかったので、Chat GPTに聞いてみることにしました。
Chat GPTに膨らまなかった原因を聞いてみたよ!

ピタパンを作りました。
材料:水分率62%、強力粉250g、塩5g、イースト3g、酵母50g、水145g、オリーブオイル10g
ガスオーブンで、250℃5分。天板2枚で一度に焼き、下段奥はしっかり膨らみ、下段手前と上段は膨らまなかった。
その原因は、熱の循環だと思うんだけど、どう思う?

うん、熱の周り方が原因の可能性が高いね。
ガスオーブンの場合、熱源が下にあることが多く、下段奥のほうが高温になりやすい。そのため、下段奥のピタパンはしっかり膨らんだのかも。
逆に、
- 下段手前 → 扉の開閉で温度が下がりやすく、焼成の最初の熱が足りなかった可能性
- 上段 → 熱が上に逃げるものの、対流が弱く、下ほどしっかりした加熱ができなかった可能性
ピタパンは一気に高温で焼くことで気泡ができ、中が膨らむから、温度のムラがあると膨らみに影響しやすいよね。
改善策
- 焼く位置を変えてみる
- 天板1枚で焼いてみる → 熱のムラを抑えられる
- 途中で上下を入れ替える → 全体が均一に焼けるか確認
- オーブンをしっかり予熱する
- 250℃予熱ではなく、260℃くらいで予熱して、入れる時に250℃に落とす
- 生地を入れたときの温度低下を防ぐ
- 天板を熱くしておく
- 天板ごと予熱し、熱々の天板に生地を乗せると、しっかり熱が入る
このあたり試してみると、全体的にうまく膨らむかも!
やっぱりそうなんだなと納得。今回は、天板も予熱の段階からオーブンに入れて温めておいたので、3番は問題なしですね。
今回、AIに聞いて再確認できたことは、ガスオーブンは熱源が下の方にあるため、下段奥に熱がこもりやすいということ。
それなら、下段奥のピタパンだけが膨らんだのにも納得です。
でも、まだ他に要因があるかもと、材料の配合についても相談してみました!

今回の材料の配合にも原因がある?

材料の配合自体は、ピタパンとして問題ないと思うけど、膨らみに影響する可能性があるポイントはいくつかあるね。
考えられる影響ポイント
- 水分量(加水率62%)
- ピタパンは水分が多いほど膨らみやすい傾向がある。
- 62%ならそこまで低くはないけど、生地のこね具合や発酵状態によっては膨らみにくくなることも。
- もし生地が少し硬めに感じたなら、加水を65%くらいに増やすと膨らみやすくなるかも。
- 塩の割合(2%)
- 2%(5g/250g)は一般的な範囲だけど、塩が多いと発酵が少し抑えられる。
- 今回はイーストと酵母を併用しているから、大きな影響はないと思うけど、もし発酵が弱かったなら、塩を4g(1.6%)に減らして様子をみるのもアリ。
- イースト&酵母のバランス
- もし酵母の元気が弱めだった場合、発酵が足りず、膨らみに影響してる可能性も。
- 酵母がしっかり活動しているか、元種の発酵が十分かチェックするといいかも。
- オリーブオイルの影響(10g)
- 油脂が入ると生地が柔らかくなるけど、入れすぎると生地が締まりすぎて膨らみにくくなる。
- 10g(4%)なら問題ない範囲だけど、もう少し軽い食感にしたいなら、5g(2%)くらいに減らすと、膨らみやすくなるかも。
まとめ & 次回試してみること
✔ 加水率を65%に上げてみる(生地をもう少し緩めに)
✔ 塩を4gにしてみる(発酵を少し促す)
✔ 酵母の元気をチェックする(発酵状態をしっかり確認)
✔ オリーブオイルを5gに減らしてみる(膨らみやすくする)
このあたりを少しずつ調整しつつ、オーブンの焼成条件も改善すると、もっと安定して膨らむかも!
こんなアドバイスをもらいました。
配合的には悪くなさそうですね。
この中で、次回の対策を打つとしたら、水分とオリーブオイルの量を調整することかなと思います。
実は、食べた時に少しパサつきがあったので、材料の配合を見直す必要を感じていました。
次の試作では、Chat GPTのアドバイスを取り入れて再チャレンジしてみようと思います!
まとめ
今回のピタパンが膨らまなかった原因の大部分は、オーブンの熱循環にあると思います。
天板2段で焼いたために熱の周りが悪くなったのでしょう。
次回は、予熱の温度を上げてみるなど改善してみようかと思います。
それがうまくいったら、次は材料の配合です。
口当たりの良いしっとりもっちり食感を目指しているので、配合を見直していこうと思っています。
試作を重ねていると、世の中にある美味しいパンたちは、職人が苦労して生み出した逸品なんだなと尊敬してしまいます。
そう思うと、味わい方も変わりますよね^^
試作がうまくいったら、またブログに書きたいと思います♪
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