私がパン作りを続ける理由 〜「母の味」を見つけるまで〜

気づけばパンを作り始めてから10年。もちろん途中数年間は仕事が忙しくてパンどころじゃない時期もありましたが、細々ではありますがパン作りはずっと続けています。

長く続く趣味なんて元々なかったのですが、パンは続きました。

「なんでだろう?」

ふとこんなことを考えてしまったので、今回は、私がなぜパン作りを続けてこれたのか、そして「母の味」というものに憧れを抱いていた私が辿り着いた答えをみなさまにご紹介したいと思います。


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プロフィール写真
Evoto

高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。

“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!

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はじめに

「なぜ私はパン作りを続けているのだろう?」

ふとそんなことを考えてみました。そして気づいたんです。私にとってパン作りは、単なる趣味以上のものだということに。

今日は、とんかつ屋の娘として育った私が、パン教室の先生になるまでの道のりをお話しさせてください。

とんかつ屋の娘として

私は、とんかつ屋の娘として生まれ育ちました。父と母が一生懸命お店を切り盛りする姿を、物心ついた頃から見てきました。いつでも美味しいトンカツを食べられる環境で、常連様や新しいお客様とも交流する機会がたくさんありました。

特に印象深いのは、常連さんだけで作った野球チームのこと。週末になると試合に出かけ、いろいろなところに連れていってもらいました。それがとても楽しくて、今でも懐かしい思い出です。

そんな環境で育ったおかげで、コミュニケーション力はついたと思います。たくさんの人と接する中で、自然と人との関わり方を学んでいったのでしょう。

「料理をしない」娘時代

ところが、食事に関しては少し特殊な環境でした。私が作らなくても、父が美味しいご飯を作ってくれる。だから、あまり料理に興味を持たず、出されたものを黙々と食べる日々でした。

今となっては、「もっと料理の勉強をしておけばよかった」と心から後悔しています。

父は3年前に脳内出血で倒れ、寝たきりになってしまいました。失語症になってしまい、もう話すこともできません。あの時、もっと父から料理を教わっておけば…そんな思いが今も胸に残っています。

高校卒業後、私は自衛官になりました。寮生活のため、食事を作る機会はありませんでした。結婚してからしばらくは自炊していましたが、ヨシケイという宅配サービスを利用し始めてからは、その便利さと美味しさで誰も文句を言わずに食べてくれるので、ますます「母の味」というものがなくなっていったんです。

「母の味」がない母親

特に得意料理というものもなく、「食べられれば幸せ、それが美味しければもっと幸せ」という状態。料理は別に下手ではないんですよ。ただ、「これ!」というものがないだけなんです。

そんな私ですから、子育てしていても「うちって母の味ないよね」と言われる始末。この言葉を聞いた時は、正直ちょっとショックでした。母親として、何か子どもたちの記憶に残る味を作ってあげたかった。でも、それが何なのか分からなかったんです。

迷う

パン作りとの運命的な出会い

そんな時、私はパン作りと出会いました。

最初は戸惑いもありました。もちろん失敗することもありました。でも、ある日、焼きたてのパンを家族に出した時のこと。「パン屋さんのパンみたい〜!美味しい〜」と褒められたんです。「また作って〜」と言われた日には、「週末また作るよ!」と得意げになっている自分がいました。

この瞬間、私の中で何かが変わりました。

料理が得意じゃなくてもいい。「これ!」というものが一つあればいいんだ。そして、私にとってそれはパン作りだったんです。

パン教室の先生へ、そして…

気づけば、私は脱サラしてパン教室の先生になっていました。

得意料理(晩御飯や朝食用)は今だにありません。でも、「お母さんといえばパンだよね」と言われるまでになりました。そして、ある日こんなことを言われたんです。

「お母さんのパンが一番美味しい!」

この言葉を聞いた時、思わず涙が出そうになりました。これが私の「母の味」だったんだと。

パン

同じような想いを持つママたちへ

きっと世の中には、私のようなママがたくさんいるんじゃないかな…これは勝手な推測ですが、そう思うんです。

料理が特別得意じゃなくても、「これ!」というものが一つもなくても、大丈夫。パン作りがあります。

パン作りは癒しやストレス解消にもなります。でも、それだけじゃない。「得意料理」にしてもいいんじゃないでしょうか。パンが料理?と言われると「?」だけど、「お母さんといえばパンだよね!」この一言があれば十分なんです。

パン作りがくれるもの

やる気、達成感、充実感、幸福感。

これら全てが、パン作り一つで賄えるんです。それでいいんですよね!

生地をこねる時間は、無心になれる時間。発酵を待つ時間は、ゆっくりと心を落ち着ける時間。そして、オーブンから立ち上る香ばしい香り。焼きたてのパンを前にした家族の笑顔。

これ以上の幸せがあるでしょうか?

パン教室

最後に

パンが焼けるお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。

かっこよくないですか?

私はそう思います。年齢も性別も関係ありません。パンを焼く姿は、誰が見ても素敵です。そして何より、焼いた本人が一番幸せを感じられる。それがパン作りの魅力だと思うんです。

もし今、「母の味」がないと悩んでいる方がいたら、パン作りを始めてみませんか?きっと、あなたにとっての「これ!」が見つかるかもしれません。

私のように。

今日も我が家のキッチンからは、パンの焼ける香りが漂っています


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