子供と喧嘩してイライラ。仕事でモヤモヤ。日常生活でストレスを感じることって本当に多いですよね。
そんなとき、あなたはどうやって気持ちを切り替えていますか?
実はパン作りには、怒りを鎮めてストレスを発散させる効果があるんです。これは私がパン教室の講師として、実際に生徒様から聞いた本当の話です。
今回は、パン作りがなぜストレス発散に効果的なのか、そして気をつけるべき大切なポイントについてお話しします。
【実話】子供との喧嘩がパン作りで解決した話

以前、レッスン中の会話で生徒様がこんなことをおっしゃっていました。
「パン作りは怒りを鎮める効果がある」と。
その日、生徒様はお子さんと喧嘩をしてイライラマックス。ちょうどその日はパンを作ると決めていたので、喧嘩は中断してパン作りを始めたそうなんです。
ホームベーカリーでこねて発酵が終わり、成形に入りました。
集中してパンの成形をしていると、気づいたらイライラしていた気持ちがなくなっていて、逆に楽しい気持ちが出てきたそうです。
ワクワク楽しい気持ちが表情に出ていたのか、お子さんもお母さんが楽しそうにしているのをみて安心したのか、お互い「ごめんね」が言えたそう。
これってすごいことですよね。
パン作りをしていると「平常心が保てる」ということなんです。喧嘩していても、嫌なことがあっても心を落ち着かせることができる。
この体験談を聞いたとき、私自身もパン作りの新たな可能性を感じました。
なぜパン作りはストレス発散に効果的なのか

集中・没頭が気持ちを整えるメカニズム
パン作りがストレス発散に効果的な理由、それは「何かに没頭すること」が情緒を安定させるからなんです。
パン作りには、こねる、丸める、成形する、焼くといった一連の作業があります。これらの作業は手を使い、目で確認し、感触を感じながら進めていきます。
この手作業に集中している時間が、実はとても大切なんです。
考えてみてください。パン生地を丸めているとき、あなたの頭の中は「丸く、きれいに」ということだけに集中していませんか?
その瞬間、さっきまで考えていた嫌なことや怒りの感情から、自然と意識が離れていくんです。
これは決して気のせいではありません。何かに集中することで、ネガティブな感情から一時的に距離を置くことができる。その結果、気持ちが落ち着いて、冷静さを取り戻せるんです。
パン作りが趣味として優れている3つの理由
パン作りが他のストレス発散方法と比べて優れているのは、次の3つの理由があります。
1. 五感をフルに使う作業である
パン作りは、触る感触、発酵の香り、焼ける音、焼き色を見る、そして最後に味わう。五感すべてを使う作業なんです。この多方面からの刺激が、気分転換に効果的です。
2. 達成感と美味しさという報酬がある
作業の最後には、焼きたての美味しいパンという目に見える成果が待っています。この達成感が、心を満たしてくれます。
3. 家族と共有できる喜びがある
自分で作ったパンを家族に「美味しい!」と言ってもらえる喜び。これは何にも代えがたい幸せな瞬間です。
【重要】怒りをパンにぶつけてはいけない理由

☝️過発酵で潰れたパン
ここで一つ、とても大切なことをお伝えします。
怒りをパンにぶつけてはいけないということです。
「え?ストレス発散になるなら、力を込めてこねればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、それは違うんです。
感情がパンの仕上がりに影響する実例
あくまでも没頭する、集中する、その結果、気分が変わる、切り替えができるという構造なんです。
怒りをパンにぶつけてしまうとどうなるか。
実際に起こることとして:
- 成形の形が整わない
- 発酵がうまくいかない(過発酵になったり発酵不足になる)
- 綺麗に焼き色がつかない、もしくは焼き過ぎてしまう
これって、本当にある話なんです。
私も長年パンを作ってきて、何度も経験してきました。焦っている時、イライラしている時に作ったパンは、なぜか失敗しやすいんです。
パンは生き物!優しい気持ちで向き合う大切さ
パンは、生き物なんです。
生き物を育てるとき、または子供と接する時、普段なら優しい気持ちで接してあげないと成長に影響が出るなとわかるはず。
イライラした気持ち、怒っている。そんな感情で接したらどうなると思いますか?
大体想像はつきますよね。
パンも実は同じなんです。
結果、失敗したり美味しくないパンができてしまいます。
乱暴に扱うと生地が傷んでしまう、焦って作業すると発酵時間が狂う、これは物理的な理由です。でも不思議なことに、気持ちが乱れている時は、なぜか判断ミスも増えるんです。
パンに話しかけると美味しくなる?パン作りの極意

よく聞く話では、パンに話しかけるといいと言います。
ジャムおじさんがお手本ですね^^
「美味しくな〜れ、美味しくな〜れ」と言いながら作っていますよね。ニコニコして、パンに話しかけています。
パンと会話をしているんです!
これは決してスピリチュアルな話ではありません。
パンに話しかけることで、自分自身の気持ちが穏やかになる。そして穏やかな気持ちで作業することで、丁寧な作業ができる。焦らず、適切なタイミングで適切な判断ができる。
その結果、美味しいパンができあがるんです。
怒りをぶつけても、パンは美味しくできないし、心が落ち着くことはありません。
集中する、没頭することが心を落ち着かせるために必要なことなんです。
ストレス発散にパン作りを始めるには

「パン作りを始めてみたいけど、難しそう…」
そんな風に思っているあなたへ。大丈夫です、誰でも始められます。
初心者でも始めやすいホームベーカリー活用法
最初はホームベーカリーを活用するのがおすすめです。
生徒様の体験談でも出てきたように、こねと発酵を機械に任せることで、成形に集中できる環境が作れます。
機械がこねてくれている間は準備や片付けができるし、発酵も自動。あなたは成形という一番楽しい部分に集中できるんです。
この「集中できる部分だけに向き合う」というのが、ストレス発散には効果的です。
パン作りで心を整える3つのコツ
パン作りでストレス発散するために、私が生徒様にお伝えしている3つのコツがあります。
1. 時間に余裕を持って始める
焦りは禁物です。ゆったりとした気持ちで始められる時間を選びましょう。休日の午前中などがおすすめです。
2. 失敗を恐れず楽しむ
最初から完璧を目指さなくて大丈夫。失敗も経験の一つ。「次はもっと上手にできるかも」と楽しむ気持ちが大切です。
3. 感情をぶつけず、集中を楽しむ
これが一番大切。イライラしている時こそ、優しい気持ちでパンに向き合う。その姿勢が、あなた自身の心も整えてくれます。
私がこの記事を書ける理由

私はパン教室の講師として、たくさんの生徒様と接してきました。
レッスンを通じて、生徒様の表情が変わる瞬間を何度も見てきました。最初は緊張していた顔が、パン生地に触れているうちに自然と笑顔になっていく。
「今日は嫌なことがあったけど、パン作りで忘れられました」
「無心になれる時間が嬉しい」
こんな声を、本当にたくさんいただいてきました。
パンの特性と人の感情の関係性。これは私が長年この仕事をしてきて、実感として理解していることです。
だからこそ、自信を持ってお伝えできます。パン作りには、心を整える力があると。
まとめ:パン作りは心を整えるストレス発散の趣味
パン作りがストレス発散に効果的な理由、おわかりいただけましたか?
ポイントをもう一度まとめます。
- 集中・没頭することで平常心が保てる
- 怒りをぶつけるのではなく、優しい気持ちで向き合う
- 手作業に集中することで、ネガティブな感情から距離を置ける
- 達成感と美味しさという報酬が心を満たしてくれる
日常のイライラ、ストレス。それを健康的に解消する方法の一つとして、パン作りを選んでみませんか?
あなたの手から生まれる、温かくて美味しいパン。それはきっと、あなたの心も温かくしてくれるはずです。
今日から、あなたもパンと一緒に、心穏やかな時間を過ごしてみてください。

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