こんにちは!パン教室を運営しているひとちゃんです。
先日、生徒様から「ガスオーブンの方が美味しく焼けるんですか?」という質問をいただきました。実は、これってパン作りをしている方なら一度は気になる疑問ですよね。
私の教室には、ガスオーブンと電気オーブン(オーブンレンジ)の両方があります。毎日のようにどちらも使っているので、その経験から「本当にガスの方が美味しいのか?」についてお話ししたいと思います。
結論から言うと、「ガスだから必ず美味しい」「電気だから劣る」ということはありません。
大切なのは、オーブンの性能とパンの種類によって向き・不向きがあるということ。今日は、その理由を詳しく解説していきますね。


私がこの記事を書ける理由
パン教室で両方のオーブンを使用中
私のパン教室には、パロマのガスオーブンと東芝の石窯ドーム(電気オーブンレンジ)の2台があります。
ハード系のパンも菓子パンも、どちらのオーブンでも焼いています。生徒様からは「どっちのオーブンで焼いたんですか?」「家にあるのは電気だけど大丈夫ですか?」という質問をよくいただくんです。
東芝石窯ドームで300〜350度の高温パンを焼く日々
私が使っている石窯ドームは、最高350度まで設定できる高性能機種です。
300度の設定でも高温をしっかり維持してくれるので、ハード系のバゲットやカンパーニュも難なく焼けています。内部がドーム状になっていて熱の循環がとても良く、焼きムラも少ないんですよ。
だからこそ、実際に使ってみて感じるのは「ガスだから特別美味しいとは感じない」ということ。これって、高性能な電気オーブンを使っている方には共通の感想だと思います。
生徒様からの質問「ガスの方が美味しく焼けるんですか?」
パン教室でよくある疑問
「ガスオーブン=プロ仕様=美味しい」
こんなイメージを持っている方、多いのではないでしょうか?
確かに、パン屋さんや本格的なパン教室には大きなガスオーブンが置いてありますよね。だから「やっぱりガスじゃないとダメなのかな?」「家の電気オーブンレンジでは限界があるのでは?」と不安になる気持ち、とてもよくわかります。
でも、実はそんなことないんです。
結論:ガスだから美味しいわけではない
味の差は「オーブンの性能」で決まる
美味しいパンが焼けるかどうかは、ガスか電気かではなく、そのオーブンの性能で決まります。
つまり、
- 高性能な電気オーブン > 低性能なガスオーブン
- 高性能なガスオーブン = 高性能な電気オーブン
ということ。
「ガスだから」ではなく、「温度をしっかり維持できるか」「熱の循環が均一か」「庫内の密閉性はどうか」といったポイントが、パンの焼き上がりに大きく影響するんですね。
だから、家庭用でも石窯ドームのような高性能機種を使えば、ガスオーブンと遜色ないパンが焼けるんです。


ガスオーブンと電気オーブンの違いを徹底比較
それでは、ガスと電気の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
ガスオーブンの特徴
🔥 ガスオーブンの強み
- 立ち上がりが早い(すぐに温度が上がる)
- 火力が落ちにくいので、高温をキープしやすい
- 乾燥しやすい環境→クープ(切り込み)が開きやすい
- 焼き色がしっかりつく
- 大容量で一度にたくさん焼ける機種が多い
向いているパン
- ハード系(バゲット、カンパーニュ)
- クラスト(皮)がパリッとしたパン
- 大量生産が必要な場合
ガスは火を使うので、火力が強くて安定しているのが特徴です。特に「パリッとした皮に仕上げたい」ハード系のパンとは相性抜群ですね。
電気オーブン(オーブンレンジ)の特徴
⚡ 電気オーブンの強み
- 予熱に時間がかかる(ガスより遅い)
- 温度制御が繊細で安定している
- 水蒸気量が多め→ふんわりしっとり焼ける
- 庫内は比較的コンパクト
- 操作がシンプルで使いやすい
向いているパン
- 食パン
- 菓子パン
- ロールパン
- しっとり系のパン全般
電気オーブンは、温度の上下が繊細にコントロールされているので、「程よいしっとり感」が欲しいパンに強いんです。
ただし、安価な機種だと温度が低めだったり、熱の循環が悪かったりすることも。だからこそ、機種選びが重要なんですね。

「ガスの方が美味しい」と言われる理由
焼き色とクラストの仕上がりの違い
では、なぜ「ガスの方が美味しい」と言われることが多いのでしょうか?
実は、味そのものの差ではなく、焼き色やクラスト(皮)の仕上がりの違いが理由なんです。
ガスオーブンは、
- 水分が飛びやすい
- 高温をキープしやすい
という特徴があります。その結果、
✅ 皮がパリッとする
✅ クープが勢いよく開く
✅ 焼き色がしっかりつく
こうした見た目と食感の良さから、「美味しい!」と感じる人が増えるんですね。
実は味そのものの差ではない
大切なのは、これは「香りや食感の演出効果」であって、パン生地の味そのものが変わるわけではないということ。
つまり、高性能な電気オーブンでも、同じような焼き上がりは十分に再現できるんです。
「ガスじゃないとダメ」ではなく、「どんなオーブンを使うか」が重要なポイントなんですよ。
石窯ドームは電気オーブンの弱点を克服している
東芝石窯ドームの性能
私が使っている東芝の石窯ドームは、電気オーブンの中でも特に高性能です。
石窯ドームのすごいところ
- 300〜350℃の高温を維持できる
- ドーム型の庫内で熱が反射し、均一に循環する
- 焼きムラが少ない
- スチーム機能が強力
- 庫内の密閉性が高い
これらの性能のおかげで、電気オーブンの弱点(熱量の弱さ・温度が落ちやすい)をほぼ克服しています。

ハード系パンも難なく焼ける理由
一般的な電気オーブンだと、
- 温度が途中で下がる
- 熱量が足りない
- 焼きムラができやすい
といった問題がありますが、石窯ドームならこれらの問題をクリアしています。
だから、バゲットやカンパーニュのようなハード系パンも、ガスオーブン並みの焼き上がりを実現できるんです。
実際に私も毎日使っていますが、「電気だから劣る」と感じたことは一度もありません。
実際にパン教室で感じたこと
ガスと電気で焼き比べた結果
教室で両方のオーブンを使っていて感じるのは、
ハード系パン
→ どちらも遜色なく焼ける。クープの開きも焼き色も問題なし。
菓子パン・食パン
→ 電気(石窯ドーム)の方が、しっとりふんわり仕上がることが多い。
つまり、パンの種類によって、それぞれに得意分野があるということですね。
生徒様の反応
生徒様からは、
「電気オーブンでもこんなに焼けるんですね!」
「家のオーブンレンジでも大丈夫そうで安心しました」
といった声をたくさんいただきます。
「ガスじゃないとダメ」という思い込みがなくなると、パン作りがもっと楽しくなるんですよね。

パン作りのオーブン選び|ガスと電気どっちを選ぶべき?
ガスオーブンがおすすめな人
✅ ハード系パンを中心に焼きたい
✅ 大量生産したい(教室運営・販売)
✅ 設置スペースと予算に余裕がある
✅ 本格的なパン作りを追求したい
ガスオーブンは業務用が多く、価格も高めです。でも、一度にたくさん焼けるので、教室や販売をする方には向いています。
電気オーブン(高性能機種)がおすすめな人
✅ 家庭で色々なパンを楽しみたい
✅ 省スペースで導入したい
✅ 菓子パンも食パンもハード系も焼きたい
✅ 操作がシンプルな方が良い
✅ 予算を抑えたい
高性能な電気オーブン(石窯ドームクラス)なら、家庭でも十分に美味しいパンが焼けます。
「ガスじゃないと…」と諦める必要は全くありませんよ!
まとめ:美味しさは「ガスor電気」ではなく「オーブンの性能」次第
パン教室講師からのアドバイス
今日お伝えしたかったのは、
「ガスだから美味しい」「電気だから劣る」という単純な話ではない
ということ。
大切なのは、
✅ オーブンの性能(温度・熱循環・密閉性)
✅ 作りたいパンの種類
✅ 自分の環境(設置場所・予算)
この3つです。
電気オーブンでも、石窯ドームのような高性能機種なら、ガスと遜色なく焼けます。
私自身、毎日両方使っていて、「ガスじゃないとダメ」と感じたことは一度もありません。
これからパン作りを始める方、オーブン選びで迷っている方は、ぜひ「自分の作りたいパンと環境に合わせて選ぶ」ことを意識してみてくださいね。
パン作りは、道具選びも含めて楽しむもの。あなたにぴったりのオーブンで、美味しいパンをたくさん焼いてください!
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