パンが生焼けになる原因と対処法|オーブン温度調整のコツ

レシピ通りに焼いたのに、切ってみたら中が生焼け!なんてこと経験したことありませんか?

私も何度か経験したことがあります…。

実は、パンの生焼けはオーブンの性能差が大きく関係しています。レシピ通りに作っても、あなたのオーブンと著者のオーブンが違えば、焼き上がりも変わってくるんです。

この記事では、パン教室を運営している私が実際に経験した失敗談をもとに、生焼けになる3つの原因と、今日から実践できる3つの対処法を詳しく解説していきます。

初心者の方でもすぐに実践できる内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!


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プロフィール写真
Evoto

高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。

“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!

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パンが生焼けになる3つの原因

まずは、なぜパンが生焼けになってしまうのか、その原因を知ることから始めましょう。原因がわかれば、対処法も自然と見えてきますよ。

原因①焼成温度が低い|オーブンの性能差

オーブンを操作する女性

レシピには「180℃で25分」と書いてあるのに、なぜか生焼けになってしまう…。

これ、実はオーブンの性能差が原因なんです。

レシピに書かれている温度は、あくまでレシピ作成者のオーブンでの設定温度。実際の庫内温度は、オーブンによって大きく異なります。

現に、私の持っているオーブンはレシピよりも30度高くしないとしっかり焼けてくれません。最初はレシピ通りに焼いていたのですが、何度やっても生焼けで…。試行錯誤の結果、やっと自分のオーブンの癖がわかったんです。

特に以下のようなオーブンは、設定温度と実際の庫内温度に差が出やすいです:

  • 購入から5年以上経過している古いオーブン
  • 安価なオーブン(1万円台以下)
  • コンベクション機能のないオーブン

あなたのオーブン、当てはまっていませんか?

原因②焼成時間が短い|様子見が必要

オーブン

レシピを見ると「12分〜18分」と幅を持たせて書いてあることがありますよね。

これって「この範囲内で様子を見ながら焼いてくださいね」という意味なんです。決して「12分でOK!」という意味ではありません。

特に、オーブンの性能が低い上に焼き時間を短めに設定してしまうと、生焼けのリスクはグッと高まります。

私も試作の時に起こりやすいですね^^;新しいレシピに挑戦したり、ちょっとアレンジを加えたりすると、つい焼き時間の感覚が狂ってしまうんです。

予熱不足も生焼えの原因に

もう一つ、見落としがちなのが予熱不足です。

予熱をしないで焼くと、生焼けになる可能性がめちゃくちゃ高くなります。なぜかというと:

  • オーブンが徐々に温度上昇するため、表面は乾燥・焼成が始まりやすい
  • 内部の加熱が遅れるため、中心部まで十分な温度が到達しない
  • 結果として外側は硬くなるのに、中は生焼けという最悪の状態に…

「予熱なんて面倒…」と思わず、必ず予熱してから焼きましょう!これだけで失敗率がグッと下がりますよ。

原因③生地の大きさがバラバラ

クリームパン
Screenshot

「だいたい同じ大きさに分割すればいいでしょ?」

その「だいたい」が、生焼けの原因になっているかもしれません。

適当に分割して、一つ一つの大きさにばらつきがあると、小さいパンは焼けすぎ、大きいパンは生焼けという状況になってしまいます。

デジタルスケールを使用し、均等に分割しましょう!


パンの生焼けを防ぐ3つの対処法

原因がわかったところで、次は具体的な対処法を見ていきましょう!今日からすぐに実践できるものばかりですよ。

対処法①内部温度を温度計で確認する

温度計

パンの生焼けを確実に防ぐなら、内部温度を温度計で確認するのが一番確実です。

パンの内部温度は95℃以上が目安。この温度に達していれば、中まできちんと火が通っている証拠です。

測り方のポイント:

  • オーブンから出さずに測るのがベスト(温度が下がらないため)
  • パンの中心部に温度計を刺す
  • 数秒待って、温度が安定してから読み取る

最初は「温度計なんて面倒…」と思うかもしれませんが、慣れてくると「このくらいの焼き色なら◯℃だな」という感覚が身についてきます。それまでは、温度計に頼りましょう!

おすすめは、デジタル式の料理用温度計。1,000円〜2,000円程度で購入できて、パン作り以外にも肉料理などで大活躍しますよ。

対処法②予熱を十分に行う

オーブン

先ほども触れましたが、予熱は生焼けを防ぐための基本中の基本です。

では、どのくらい予熱すればいいのでしょうか?

予熱時間の目安:

  • 一般的な家庭用オーブン:10分〜15分
  • 古いオーブンや安価なオーブン:15分〜20分
  • 冬場や寒い部屋:プラス5分

オーブンの性能に不安がある方は、予熱完了のサインが出ても、さらに2〜3分待つのがおすすめ。特に古いオーブンは、サインが出ても実際の庫内温度が足りていないことが多いんです。

また、オーブンを開けると一気に温度が下がるので、天板を出し入れする時はできるだけ素早く行いましょう。

対処法③生地を計量して均一に分割する

綺麗に丸められた生地

「計量なんて面倒…」という気持ち、わかります。でも、生地を一つ一つ計量するだけで、焼き上がりの均一性が劇的に変わります!

初心者でもできる分割のコツ:

  1. 全体の生地重量を測る(例:600g)
  2. 作りたい個数で割る(600g ÷ 6個 = 100g/個)
  3. デジタルスケールで一つずつ計量しながら分割
  4. ±1〜2g程度の誤差はOK

最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると5分もかからずできるようになります。

この一手間が、焼きムラのない美しいパンを作る秘訣なんですよ。


オーブンの性能に合わせた温度調整の方法

ここまで読んで「自分のオーブン、レシピと合わないかも…」と思った方もいるのではないでしょうか?

大丈夫です!オーブンの癖さえ掴めば、どんなオーブンでも美味しいパンが焼けます。

自分のオーブンの癖を知る

まずは、あなたのオーブンがどんな性格なのかを知ることから始めましょう。

オーブンの癖を知る方法:

  1. 初回はレシピ通りで試す
  2. 焼き上がりをチェック(焼き色、内部温度、食感)
  3. 記録を取る(温度・時間・結果をノートに)
  4. 次回は調整(生焼けなら+10℃、焦げたら-10℃)

私も最初の頃は、毎回ノートに記録を取っていました。「180℃では生焼け、190℃で少し焦げ、185℃でちょうどいい」みたいな感じで。

この記録が後々すごく役立つんです!同じレシピを作る時はもちろん、新しいレシピに挑戦する時も「うちのオーブンは+20℃が基本だな」という感覚が身についてきます。

面倒に感じるかもしれませんが、これを3〜5回繰り返すだけで、あなたのオーブンの癖がわかってきますよ。

オーブンを新調した時の注意点

新しいオーブンを買った時、ワクワクしますよね!でも、以前のレシピがそのまま使えると思ったら大間違いです。

私も新しいオーブンに買い替えた時、最初の2、3回くらいは失敗の連続でした^^;

オーブンを新調したら:

  • 最初の2〜3回は試し焼きをするつもりで
  • 以前のレシピの温度・時間はリセットして考える
  • オーブン用温度計で実際の庫内温度を確認する
  • メーカー別の傾向を調べておく(口コミなどで)
温度計

特に、海外メーカーから国内メーカーに変えた場合(またはその逆)は、温度差が大きいことが多いので要注意です。


【Q&A】パンの生焼えに関するよくある質問

[画像設置]
推奨画像:Q&Aのイメージ画像(吹き出しやクエスチョンマーク)

ここからは、生徒さんからよく聞かれる質問にお答えしていきますね。

Q1. 生焼けのパンは食べられますか?

A. 食品安全の観点から、生焼けのパンは食べない方が安全です。

特に卵や乳製品を多く使ったリッチな生地の場合、中心部が75℃以上に達していないと、食中毒のリスクがあります。

「ちょっとくらい大丈夫」と思わず、再加熱してから食べましょう

Q2. 生焼けに気づいた時の対処法は?

A. すぐにオーブンに戻して追加加熱すれば大丈夫です!

再加熱の方法:

  • 表面が焦げそうなら、アルミホイルをかぶせる
  • 追加で5分ずつ様子を見ながら加熱
  • 内部温度が95℃以上になるまで焼く

完全に冷めてしまった場合でも、再加熱は可能です。ただし、食感は多少変わってしまうことは覚悟してくださいね。

Q3. 表面が焦げるのに中が生焼けになる原因は?

A. これは温度が高すぎるのが原因です。

対処法:

  • 温度を10〜20℃下げる
  • 途中でアルミホイルをかぶせる(表面の焦げを防ぐ)

表面だけ先に焼けてしまうと、中まで火が通る前に焦げてしまいます。じっくり低温で焼く方が、均一に火が通りますよ。


まとめ:パンの生焼けは対処法を知れば防げる

ピコパン

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます!

パンが生焼けになる原因と対処法、おさらいしましょう。

生焼けになる3つの原因:

  1. 焼成温度が低い・庫内温度が表示より低い(オーブンの性能差)
  2. 焼成時間が短い・予熱不足
  3. 生地の大きさがバラバラ

生焼けを防ぐ3つの対処法:

  1. 内部温度を温度計で確認(95℃以上)
  2. 予熱を十分に行う(15分以上)機種により変わります。
  3. 生地を計量して均一に分割

一番大切なのは、あなたのオーブンの性能を知ること。レシピはあくまで目安。あなたのオーブンに合わせた調整が必要なんです。

最初は失敗するかもしれませんが、それも経験の一つ。記録を取りながら、少しずつあなたのオーブンの癖を掴んでいきましょう。

失敗を恐れず、何度でも挑戦してくださいね!応援しています^^


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