
パン作りをしていて、こんな経験はありませんか?
「あれ?いつも通りに作ったつもりなのに、なんだか生地がベタベタしてまとまってくれない…」
実は私のパン教室にも、生徒様から 「生地がベタついて成形がうまくいかない」 というヘルプのメールがよく届くんです。
そんな時、私はいつもこうお答えします。
「大丈夫!原因が分かれば、必ず解決できますよ♪」
今回は、パン生地がベタベタして扱いにくくなる5つの原因と、その場でできる対策法を、パン教室での実体験を交えながら分かりやすく解説していきますね。
この記事を読めば、ベタつき知らずの美しい生地 が作れるようになり、パン作りがもっと楽しくなりますよ!
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高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。
“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。
ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。
『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!
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パン生地がベタベタになる主な5つの原因
原因1|水分過多による生地のベタつき

一番多いのがこの「水分の入れすぎ」です。
パン作りで一番大切なのは、正確な計量。でも、ついつい「まあ、5gぐらいいいか〜」「10gぐらい大丈夫でしょ♪」なんて、大体で済ませてしまうことってありませんか?
実は、この「たった5g〜10g」が、生地のベタつきを引き起こす大きな原因なんです。
パンの生地は、水分量がほんの少し変わるだけで、驚くほど扱いやすさが変わります。
今すぐできる対策:
- デジタルスケールで0.1g単位まで正確に計量
- ベタついてしまった場合は、強力粉を小さじ1杯ずつ 様子を見ながら追加
- 一度に大量の粉を入れるのは絶対にNG!
原因2|牛乳配合によるパン生地の粘性変化

「牛乳入りのパンを作ったらベタついた」という相談も、実はとても多いんです。
牛乳って約90%が水分なのですが、残りの10%には 脂肪・タンパク質・乳糖・ミネラル などの固形成分が含まれています。
この乳成分が「余分なもの」として生地に混ざることで、生地の粘性やまとまりに影響を与えるんですね。
牛乳を使ったパンは確かに美味しいけれど、生地の扱いは水だけのパンより少し難しくなる ということを覚えておいてください。
牛乳使用時のコツ:
- 水分量を通常より5〜10ml減らして様子見
- 温度を低めに保つ(仕込み温度、生地温度が高くならないように)ことで、生地の粘度上昇やグルテンの損傷を防ぐ。
- 十分にこねてグルテンを発展させる。こね時間をとって表面が滑らかになってきて、引きが出るようになるまで。
原因3|湿度がパン生地に与える影響

これ、意外と見落としがちなんですが、季節や天気によっても生地の状態は変わります。
特に梅雨の時期!同じレシピで作っているのに「今日はなんだかベタつくなあ…」と感じたことはありませんか?
湿度が高い日は、空気中の水分を粉が吸収してしまうため、いつもと同じ水分量でも生地がゆるくなりがちです。
私の教室でも、梅雨の時期になると「先生、いつものレシピなのにベタベタします〜」という声が増えるんですよ。
湿度対策のポイント:
- 梅雨時期は水分量を5〜10ml控えめに
- 5分こねた時点で一度生地の様子をチェック
- 生地の硬さを見ながら、水分を少しずつ追加調整
原因4|小麦粉の種類とタンパク質含有量

実は、使う粉の種類によっても生地のベタつき具合は大きく変わるんです。
強力粉(タンパク質 11〜13%前後)
- 水をしっかり抱え込んでくれる
- グルテンネットワークを作りやすい
- 生地がまとまりやすく、ベタつきが少ない
- 牛乳を使っても比較的扱いやすい
中力粉(タンパク質 9〜11%程度)
- 本来はうどんや中華麺向け
- パンも作れるけど、グルテン量が少ない
- 水分を多くするとベタつきやすい
薄力粉(タンパク質 6〜9%程度)
- ケーキやクッキー向き
- グルテンが弱く、パンにするとベタつきやすい
- 牛乳を配合すると水分を支えきれない
【実体験】子供との自由研究で発見した粉の違い

以前、子供と夏休みの自由研究で「パンはなぜ膨らむの?」というテーマで、強力粉と薄力粉でパンを作って膨らみ具合を比較実験したことがあります。
その時に面白い発見が!
強力粉の生地は本当にまとまりがよくて、子供でも簡単に成形できたんです。 生地にハリと弾力があって、触っていて気持ちいいくらい。
一方、薄力粉で作った生地は…
- ベタつきがすごい
- 生地に張りがなくて緩い感じ
- 成形が本当に大変
子供も「お母さん、こっち(薄力粉)は手にくっついて丸められない〜」なんて言っていました(笑)
この実験で改めて、パン作りには強力粉が適している理由 を実感したんです。
原因5|その他の環境要因
室温や材料の温度も、実は生地の状態に大きく影響します。
- 室温が高すぎる:発酵が早く進み、生地が緩くなりがち
- 季節の変わり目:温度変化で生地の状態が不安定に
パン生地のベタつきを防ぐ実践的な対策法

基本の対策|正確な計量と材料選び
まず何より大切なのは 「正確な計量」 です。
私のパン教室では、必ず最初のレッスンで「計量の大切さ」をお話しします。なぜなら、これがパン作り成功の第一歩だから。
絶対に用意してほしいもの:
- デジタルスケール(0.1g単位で計測できるもの)
- 質の良い強力粉(タンパク質11%以上)
- 計量カップではなく、重量で測る習慣
「目分量」「だいたい」は、パン作りの大敵です!
季節別対策|湿度に合わせた生地作り

季節に合わせた調整も、美味しいパンを作る秘訣です。
春(3〜5月): 比較的安定している時期。レシピ通りでOK
夏(6〜8月): 高温多湿に注意。水分少なめ、室温管理を徹底 、冷水や材料を冷やすのもOK
秋(9〜11月): 乾燥してくるので、様子を見ながら水分調整
冬(12〜2月): 乾燥注意。材料を人肌程度に温めてから使用
特に 梅雨時期(6〜7月) は要注意!私も毎年この時期は、レシピの水分量を5〜10ml減らして作り始めます。
【実体験】パン教室での生徒様エピソード

先日、生徒様からこんなメールをいただきました。
「先生、家でいつものレシピで作ったら、生地がものすごくベタついて成形できませんでした…何がいけなかったんでしょうか?」
お話を聞いてみると、その日は梅雨真っ只中の湿度70%の日。しかも、いつもより水を10ml多く入れてしまったとのこと。
「湿度」+「水分過多」のダブルパンチ だったんですね。
次のレッスンで、湿度に合わせた調整方法をお教えしたところ、「すごい!今度は完璧にできました♪」と喜んでくださいました。
こういう瞬間が、パン教室をやっていて一番嬉しいんです。
パン作り初心者が陥りがちな失敗パターン
よくある失敗事例と対処法
私のパン教室に来る生徒様から、よくこんな相談を受けます:
「レシピ通りに作ったつもりなのに、いつも生地がうまくまとまらないんです…」
でも、よくよくお話を聞いてみると…
- 計量カップで水を測っている
- 「だいたいこのくらい」で粉を入れている
- 室温や湿度を全く気にしていない
- レシピをアレンジしている
あるある ですよね!
でも、これらの小さな「なんとなく」が積み重なって、生地のベタつきという結果につながっているんです。
失敗を成功に変えるマインドセット
私がいつも生徒様にお伝えしているのは、
「失敗は発見のチャンス!」
ということ。
「今日はベタついちゃったな」 「この季節はこうなりがちなのかも」 「材料が変わるとこんなに違いが出るんだ」
こんな風に 「発見」として捉える ことで、あなたのパン作りスキルは確実にアップしていきます。
実際、私の生徒様で一番上達が早い方は、失敗を楽しんでいる方なんですよ♪
まとめ|パン生地のベタつきは原因を知れば必ず解決できる

パン生地がベタベタして扱いにくくなる原因は、主に以下の5つでした:
- 水分過多 → 正確な計量で解決
- 牛乳の影響 → 水分量を調整
- 湿度の問題 → 季節に合わせた配慮
- 粉の種類 → 強力粉を選ぶ
- 環境要因 → 温度・湿度管理
一番大切なのは、原因を理解して、適切な対策を取ること。
そして、失敗を恐れずに「今日はどんな発見があるかな♪」という気持ちでパン作りを楽しむことです。
正確に計量して、レシピ通りに作ることから始めて、少しずつ季節や環境に合わせた調整を覚えていけば、必ずベタつき知らずの美しい生地が作れるようになります。
あなたのパン作りが、もっと楽しく、もっと美味しくなりますように♪
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