パン作りは趣味を超えた!人との繋がりを生むコミュニケーションツールだった

食卓

「パン作りって、楽しいですよね」

私はずっと、パン作りは「趣味」だと思っていました。プニプニの生地に触れて癒される。オーブンを開けた瞬間の香ばしい香りに包まれる。できあがった時の達成感。どれも自分のための時間で、自分が楽しむための「趣味」でした。

でも最近、その考えが変わってきたんです。

きっかけは、パン教室の生徒様との何気ない会話でした。その会話から、パン作りは単なる趣味ではなく、人と人とを繋ぐ「コミュニケーションツール」なんだという大切なことに気づかされたのです。

今日は、そんな私の気づきをお話しさせてください。パン作りを趣味にしている方、これから始めようと思っている方に、きっと新しい視点をお届けできると思います。


私がこの記事を書ける理由

はじめまして。私はパン教室を運営している講師です。

これまでたくさんの生徒様と接してきました。パン作りを通じて、たくさんの笑顔や喜びの声を聞いてきました。そして何より、自分自身がパン作りを「自己満足の趣味」から「人を幸せにするツール」へと変化させてきた経験があります。

この記事では、パン教室講師としての視点と、一人のパン作り愛好者としての実体験の両方から、パン作りの本当の価値をお伝えします。


パン作りは「趣味」だと思っていた過去

生地の分割

パン作りを始めたころ、私にとってそれは完全に「自分のための時間」でした。

癒しと達成感を求めて

プニプニとした生地の感触。手のひらに伝わる温かさ。生地が少しずつ変化していく様子を見るのが、何より楽しかったんです。

発酵して膨らんでいく生地を見ると、「生きてるんだな」って感じられる。オーブンを開けた瞬間に漂う香ばしい香りは、どんなアロマよりも癒されます。

そして、きれいに焼き上がったパンを見た時の達成感。「私、作れた!」って、心から嬉しくなるんです。

趣味=自己満足の世界?

当時の私は、趣味っていうのは自分さえ良ければ、自分さえ楽しければいいという、ある種自己満足の世界だと思っていました。

パン作りも同じ。自分が楽しい、自分が癒される。世の中的にはパン作りは趣味の領域なのだと思っていました。。

でも、その考えが変わる出来事がありました。


生徒様の釣り体験が教えてくれたこと

刺し盛り

ある日、パン教室にいらっしゃる生徒様が、こんな話をしてくれました。

「先生、私、釣りが趣味なんです。この前、釣った魚を捌いて、盛り付けも綺麗にしてご近所様にあげたんですよ。そしたらめちゃくちゃ喜んでくれて!」

その生徒様は目をキラキラさせながら、嬉しそうに話してくれました。

「以前、料理教室で魚の盛り付け方を勉強したんです。だから今回は、すぐ食べられる形にしてお渡ししたんです」

ただ魚をもらっても困る?受け取る側の本音

この話を聞いて、ハッとしました。

確かに、ただ釣った魚を「はい、あげる」と言われても、捌き方がわからない、どう料理すればいいかわからない場合は、せっかくいただいても素直に喜べないことってありますよね。

むしろ、「どうしよう…」って困ってしまうかもしれません。

でも、この生徒様は相手の立場に立って、すぐ食べられる形にしてからお渡ししているんです。その気遣いが、相手の喜びに繋がっているんですね。

私の中で、魚釣りもパン作りと同じで、ただの「趣味」のカテゴリーでした。でも、この話を聞いて考えが変わったんです。

趣味は自己満足で終わらせるものじゃない。相手を思いやることで、人を喜ばせるツールにもなるんだって。


パン作りも同じ!一石三鳥のコミュニケーションツール

パンを二人の女性が笑顔で食べている

生徒様の話を聞いて、パン作りについて改めて考えてみました。

そうしたら気づいたんです。パン作りって、一石二鳥どころか一石三鳥にもなる、素晴らしいコミュニケーションツールだって。

【一石目】自分が癒される

まず、自分自身が癒されます。

生地に触れている時間は、何も考えずに無心になれる。発酵を待つ時間は、ゆったりとした気持ちになれる。焼き上がりの香りに包まれる瞬間は、幸せな気分になれる。

これは、パン作りの大きな魅力ですよね。

【二石目】家族団欒のきっかけになる

そして、焼きたてのパンの香りは、家中に広がります。

「いい匂い!」「今日はパン焼いたの?」って、自然と家族が集まってくる。リビングに家族が揃って、焼きたてのパンを一緒に食べる。

「これお母さんが作ったんだよ」「今日のパン、すごく美味しい!」そんな会話が生まれる瞬間が、何より嬉しいんです。

パン作りが、家族団欒のきっかけになる。これって、素敵なことだと思いませんか?

【三石目】ご近所付き合いが深まる

さらに、余分に作ったパンをご近所様におすそ分けすることもできます。

「よかったら食べてください」って渡すと、「わあ、ありがとう!手作りなんて嬉しい!」って、すごく喜んでもらえるんです。

次に会った時には、「この前のパン、美味しかったよ」って声をかけてもらえたり、「今度は私がお菓子作ったから」ってお返しをいただいたり。

パン作りを通じて、ご近所との交流が自然と深まっていくんです。


買ってきた方が安いし早い。それでも手作りする理由

タカキベーカリー

ここまで読んで、こう思う方もいるかもしれません。

「でも、パンなんてスーパーやパン屋さんで買った方が安いし、早いですよね?」

確かに、その通りです。材料費を考えても、時間を考えても、買ってきた方が効率的かもしれません。

手作りパンが持つ”心”の価値

でも、買ってきたものをもらう、食べるより、大切な誰かが一生懸命作ってくれたもの、用意してくれたものの方が、心がこもっていて温かいんです。

もらう方も、幸せな気分で食べられますよね。

「これ〇〇さんからもらったの」 「これお母さんが作ったんだよ」

この言葉に込められた温かさ。これが、手作りの良さなんです。

効率や値段では測れない、「心」の価値。作り手の想いが伝わる瞬間。受け取る側の幸せな気持ち。

それが、手作りパンにはあるんです。


パン作りは趣味からコミュニケーションツールへ

焼き上がったあんぱんとピコパン、笑顔の生徒様お二人と講師

生徒様との会話を通じて、私の中でパン作りの位置づけが大きく変わりました。

パン作りは、もはやただの趣味ではない。自分も楽しめて、相手も喜ばせられる、コミュニケーションツールなんだって。

自己満足で終わらない趣味の形

もちろん、自分が楽しむために作ることも大切です。それがパン作りの出発点ですから。

でも、そこから一歩進んで、誰かのために作る。誰かと一緒に食べる。誰かに喜んでもらう。

そうすることで、パン作りはもっと豊かで、もっと意味のある活動になるんです。

人に喜ばれることで得られる幸福感

人に喜ばれるって、本当に嬉しいことですよね。

「美味しかった」「ありがとう」「また作って」

そんな言葉をもらうたびに、「作って良かった」「また作ろう」って思えるんです。

これは、自分一人で楽しむだけでは得られない、特別な幸福感です。

パン作りを通じた新しい人間関係の構築

パン作りを通じて、新しい出会いや繋がりも生まれます。

パン教室に通えば、同じ趣味を持つ仲間と出会えます。ご近所におすそ分けすれば、地域での居場所ができます。SNSで発信すれば、遠くの人とも繋がれます。

パン作りという共通の話題が、人と人とを自然と繋いでくれるんです。


まとめ:パン作り趣味が人生を豊かにする

パンと私

パン作りは、自分も相手も幸せにできる素晴らしい活動です。

生地に触れて癒され、家族と団欒し、ご近所との交流が深まる。一石三鳥どころか、それ以上の価値があります。

手作りの良さは、効率や値段では測れない「心」にあるんです。そして、その心が、人と人とを繋いでくれるんです。

もし今、パン作りを「ただの趣味」だと思っているなら、ぜひ視点を変えてみてください。

あなたの作るパンで、誰かを笑顔にできるかもしれない。 あなたのパン作りが、新しい繋がりを生むかもしれない。

パン作りは趣味を超えた、人生を豊かにする素敵なコミュニケーションツールなんです。

あなたも、パン作りで誰かを笑顔にしてみませんか?


この記事を読んで、パン作りを始めてみたくなった方、もっと深く学びたい方は、ぜひパン教室にもお越しください。一緒に、パン作りの楽しさと喜びを分かち合いましょう!


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