12月になり、お肌がカサカサ……保湿クリームが手放せない季節になりましたね。実は、ホームベーカリーで作るパン生地も、この時期は乾燥との戦いなんです!
先日、私のパン教室のレッスン中に、まさかのトラブルが発生しました。ホームベーカリーで発酵させていた生地の蓋を開けた瞬間、「あれ?なんだかカサカサしている……」表面が見事に乾燥してしまっていたんです。
冬のパン作りは、思っている以上に乾燥対策が重要。でも大丈夫!ちょっとした工夫で、しっとりもちもちの美味しいパンが焼けますよ。今回は、私の失敗体験から学んだ、誰でもできる簡単な対策法をお伝えします。

【私がこの記事を書ける理由】パン教室講師の実体験から
この記事を書いている私は、定期的にパン教室のレッスンを開催しています。ホームベーカリーを使った指導も数多く行ってきましたが、冬場の乾燥トラブルは本当によくあるご相談なんです。
実際に私自身もレッスン中に生地乾燥を経験し、そこから得た対策法を実践しています。「失敗は成功のもと」と言いますが、まさにその通り。トラブルを乗り越えたからこそ、確実な対策法をお伝えできると自負しています。
生徒さんからも「冬場はパンがうまく膨らまない」「表面がガサガサになる」といった声をいただくことが多く、この記事が同じお悩みを持つ方のお役に立てれば嬉しいです。
ホームベーカリー発酵中に起きた乾燥トラブル実録
発酵後に気づいた生地表面のカサカサ
その日は普段通り、ホームベーカリーで生地を捏ねて、そのままケースの中で一次発酵をスタート。「ピーッ」という完了の音が鳴って蓋を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、予想外の光景でした。
本来なら、ぷっくりと膨らんで、しっとりツヤツヤしているはずの生地。ところが、表面に触れてみると……「え?カサカサしている!」
いつもなら指に生地がペタッと吸い付くような、しっとりした感触があるはずなのに。
一次発酵の乾燥ならリカバリー可能
「これは大変!」と思いましたが、幸いなことに一次発酵の段階だったので、まだ修正のチャンスがありました。
すぐにケースから生地を取り出して、全体を優しく丸め直します。この作業によって、内側のしっとりした部分と外側の乾燥した部分を混ぜ合わせるイメージです。生地全体に水分を行き渡らせることで、乾燥をリカバリーできるんですね。
丸め直した後は、通常通りに分割、成形、二次発酵、そして焼成へ。ドキドキしながらオーブンを開けると……ちゃんとしっとりもちもちのパンが焼き上がっていました!本当にホッとしました。
でもこれ、後から考えると本当に危なかったんです。なぜなら、一次発酵だからこそリカバリーできたわけで……。

二次発酵で乾燥すると取り返しがつかない理由
成形後の乾燥が致命的な理由
一次発酵の後には、生地を丸めたり伸ばしたり、成形作業があります。でも二次発酵は違います。すでにパンの形が完成していて、後は焼くだけという段階なんです。
もしこの二次発酵の段階で生地が乾燥してしまったら……もう丸め直すことも、こね直すこともできません。乾燥した表面はそのまま焼かれることになり、結果として:
- パンの膨らみが悪くなる
- 表面がガサガサで固くなる
- クラスト(パンの皮)が厚く硬くなりすぎる
- ふんわり感が損なわれる
というような問題が起きてしまいます。二次発酵での乾燥は、パン作り最大の敵と言っても過言ではありません。
パン生地と人間の肌の共通点
ちょっと想像してみてください。冬の乾燥した日、保湿を忘れて一日過ごした時の手の状態を。パキパキになって、柔軟性がなくなって、ひび割れたりしますよね。
パンの生地も全く同じなんです!
生地の表面が乾燥すると、まるで固い膜を張ったような状態になります。この膜が、せっかく発酵で膨らもうとする生地の動きを邪魔してしまうんですね。人間のお肌と同じように、パン生地の「お肌」も、しっかり保湿してあげることが大切なんです。
乾燥はお肌の敵。そして、パン生地のお肌にとっても大敵です!
ホームベーカリー発酵中の乾燥対策【決定版】
発酵開始から30分が勝負
ホームベーカリーで発酵させる時、実は最初の段階では乾燥はそれほど問題になりません。生地にはまだ十分な水分があり、ケースの中も適度な湿度が保たれています。
でも、発酵開始から20〜30分が経過すると、状況が変わってきます。徐々に生地の表面から水分が蒸発し始めるんです。特に12月のような乾燥した季節は、この変化が早く、そして顕著に現れます。
だからこそ、30分過ぎたあたりが最初のチェックポイント。ここで適切な対策を取れるかどうかが、パン作り成功の分かれ道になります。
霧吹きを使った効果的な乾燥防止法
対策方法は、驚くほどシンプルです。必要なのは霧吹きだけ!
具体的な手順はこちら:
- 発酵開始から20〜30分経ったところで、一度ホームベーカリーの蓋を開ける
- 生地の表面を指で軽く触ってみる
- ぺたっとしっとり感がある → OK、そのまま発酵続行
- カサッとして乾いた感じがする → 対策が必要!
- 乾燥を感じたら、生地の表面全体に霧吹きで水を吹きかける
- シュッシュッと2〜3回程度でOK
- びしょびしょにならない程度に、うっすら湿る感じ
- すぐに蓋を閉めて、残りの発酵時間を待つ
たったこれだけです!この簡単なひと手間が、パンの仕上がりを大きく左右します。
ポイントは、「カサッとしてきたかな?」と思ったら、迷わず霧吹きすること。遠慮は不要です。むしろ、ちょっと早めに対策するくらいがちょうどいいんですよ。
[画像設置推奨] 霧吹きでパン生地に水を吹きかけている様子の写真(手元のクローズアップ)
おすすめの霧吹き選びのポイント
「霧吹きって、特別なものが必要なの?」と思われるかもしれませんが、答えはNO。百均の霧吹きで十分です!
私も実際に百均で購入した霧吹きを使っています。特別な機能は何もありませんが、問題なく使えていますよ。
強いて言えば、理想的なのは:
- 霧が細かく出るタイプ:粗い水滴より、細かいミストの方が生地全体に均一に行き渡りやすい
- トリガー式よりプッシュ式:連続して吹きかけやすく、力も入れやすい
- 透明なボトル:残りの水量が見えて便利
でも、これらは「あればベター」というレベル。家にある霧吹きや、手に入りやすいもので全く問題ありません。大切なのは道具ではなく、「乾燥対策をする」という意識そのものですから。

12月のホームベーカリーパン作り成功のチェックリスト
冬のパン作りを成功させるために、覚えておきたいポイントをまとめます:
✓ 発酵開始から20〜30分で、必ず一度生地の状態をチェック → この習慣をつけるだけで、失敗が激減します
✓ 手で触れて、しっとり感があるか確認 → 触覚は最高のセンサーです
✓ カサつきを感じたら、即座に霧吹きで保湿 → 「まだ大丈夫かな」と思っても、早めの対策が吉
✓ 特に12月〜2月の冬季は、乾燥対策を意識する → 暖房を使う室内は特に乾燥しています
✓ 二次発酵では、さらに注意深くチェック → リカバリーが難しい段階だからこそ、予防が大事
この5つを守れば、冬でも安心してホームベーカリーでパン作りを楽しめます!
まとめ:冬のホームベーカリーは乾燥対策が成功の鍵
12月になって乾燥が気になる季節。私たちのお肌だけでなく、パン生地も乾燥の影響を受けやすくなっています。
でも今回ご紹介したように、霧吹き一つあれば、誰でも簡単に乾燥対策ができるんです。特別な道具も、難しい技術も必要ありません。
大切なのは:
- 発酵中の生地の状態をチェックする習慣
- カサついていたら霧吹きで保湿
- 特に二次発酵では予防を徹底
この3つを意識するだけで、冬でもしっとりもちもちの美味しいパンが焼けます。
私自身、あの失敗体験があったからこそ、乾燥対策の大切さを実感しました。失敗は成功のもと、本当にその通りですね。
冬だからこそ、焼きたてのふかふかパンが食べたくなる季節。ホームベーカリーがあれば、朝起きた時に焼きたてパンの香りで目覚める……そんな幸せな時間を過ごせます。
ぜひ、この乾燥対策を取り入れて、冬のパン作りを存分に楽しんでくださいね!

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