「せっかく焼いたパンが、翌日にはもうカチカチ…」
そんな経験、ありませんか?
手作りパンは焼きたてが最高においしいけれど、翌日になるとパサパサになってしまうのが悩みどころ。でも実は、ストレート法でも翌日しっとりふんわりのパンが作れる方法があるんです。
その秘密は「麹種(こうじだね)」という発酵種にあります。
今日は、私のパン教室で実際に教えている麹種パンの魅力について、詳しくお話しします。初心者の方でも失敗なく、翌日もおいしいパンが作れる理由がここにありますよ。

なぜ手作りパンは翌日固くなるのか?その原因を解説
ストレート法の特徴とメリット
パン作りにはいろいろな製法がありますが、家庭でパンを作るときに一番取り入れやすいのが「ストレート法」です。
ストレート法とは、材料を混ぜてこねるところから焼き上げまで、一気に進めていく製法のこと。工程がシンプルで、素材の味がダイレクトに感じられるのが最大の魅力です。
発酵時間も比較的短く、思い立ったその日においしいパンが焼けるので、初心者の方にもおすすめ。失敗も少なく、焼きたてを食べたときのあの幸せな気分は、何度味わっても最高です。
翌日パサつく理由は「水分の保持力」にあった
でも、ストレート法で作ったパンには一つ弱点があります。それが、翌日になると固くなったり、パサついたりしやすいこと。
なぜこうなるのかというと、理由は「水分の保持力」にあります。
パンの中の水分は時間とともに外へ逃げていきます。ストレート法は短時間で作るため、粉がしっかり水分を抱え込む時間が少ないんです。だから焼きたてはふわふわでも、翌日には水分が抜けてパサパサになってしまうんですね。
プロが使う長時間発酵・湯種製法との違い
パン屋さんでは、翌日もしっとりしたパンを作るために「長時間発酵」や「湯種製法」といった技法を使っています。
これらの製法は、粉にしっかり水分を吸わせる時間を作ることで、翌日もしっとり感が続くパンを実現しているんです。
長時間発酵は文字通り、ゆっくり時間をかけて発酵させる方法。湯種製法は、小麦粉に熱湯を加えてデンプンを糊化させることで、水分をしっかり保持させる技術です。
どちらも効果的ですが、家庭で作るには少し手間がかかります。「もっと簡単に、ストレート法のまま翌日もしっとりするパンが作れたらいいのに」と思いませんか?
翌日もしっとり!麹種パンが持つ3つの秘密
実は、麹種を使えばストレート法でも翌日しっとりふんわりのパンが作れるんです。
ここからは、麹種パンが持つ驚きの力についてお話しします。
秘密①:麹の酵素がデンプンを糖化して保水性アップ
麹には、デンプンを糖に変える「アミラーゼ」という酵素が含まれています。この酵素が小麦粉のデンプンに働きかけることで、パン生地の保水性がグッとアップするんです。
麹の力で生地がしっとり柔らかくなり、焼き上がり後も水分を保ちやすくなる。これが、翌日もパサつかない秘密の一つです。
しかも、糖化によって自然な甘みも生まれるので、パンそのものの味わいも深くなります。
秘密②:ルヴァン由来の乳酸菌が生地をしっとり保つ
私が教えている麹種は、日本の麹とフランス伝統の発酵種「ルヴァン」を掛け合わせたもの。
ルヴァンには乳酸菌が含まれていて、この乳酸菌が生地をしっとりと保つ働きをしてくれます。また、独特の風味や旨味も加わるので、ただふわふわなだけじゃない、奥深い味わいが生まれるんです。
秘密③:ストレート法なのに翌日も柔らかい理由
通常、ストレート法では翌日の保湿力に限界があります。でも麹種を加えることで、短時間でもしっかり水分を抱え込める生地ができあがるんです。
つまり、ストレート法のシンプルさと手軽さはそのままに、プロの製法並みのしっとり感が手に入るということ。これが麹種パンの一番の魅力です。

麹種とは?日本の麹×フランスのルヴァンが生んだ奇跡の発酵種
麹種の基本知識と特徴
麹種とは、私のパン教室で教えている発酵種のこと。日本の麹文化とフランスのルヴァン技術を融合させた、独自の発酵種です。
麹は日本人が昔から味噌や醤油、甘酒などに使ってきた発酵食品の要。一方、ルヴァンはフランスで伝統的に使われてきた天然酵母による発酵種です。
この二つのいいところを組み合わせることで、風味豊かでしっとり長持ちするパンが焼けるようになりました。
自家製酵母との違い|イースト併用で失敗知らず
「発酵種」と聞くと、「自家製酵母って難しそう」「初心者には無理じゃない?」と思う方もいるかもしれませんね。
でも安心してください。麹種は市販のイーストと併用して使います。
自家製酵母だけでパンを作ろうとすると、発酵力が弱くて膨らまなかったり、発酵のタイミングが難しかったりします。でも麹種の場合は、イーストがしっかり発酵を担当してくれるので、発酵で失敗する心配がほとんどないんです。
実際、私の教室に来られる生徒さんの9割は、パン作りが初めてという方。それでもみなさん、ちゃんとしっとりふんわりのパンを焼き上げていますよ。
「出汁」のような役割?麹種がパンに与える旨味と風味
麹種は発酵力が弱いので、発酵のメインというよりは、和食でいう「出汁」のような役割を果たします。
出汁が料理全体の味に深みを与えるように、麹種はパンに旨味と風味、そしてしっとり感をプラスしてくれる存在なんです。
パンそのものの味わいが格段にアップするので、シンプルな食パンでも「なんだかいつもと違う、おいしい!」と感じられるはずです。

【私がこの記事を書ける理由】麹種パン教室主宰者としての実績
生徒の9割がパン作り初心者でもしっとりパンを実現
私は麹種パン教室を主宰しており、これまで多くの生徒さんに麹種パン作りをお伝えしてきました。
驚くことに、生徒さんの9割はパン作りが初めてという方ばかり。それでも、みなさんしっかりとしっとりふんわりのパンを焼き上げています。
「自分にもできるんだ!」という喜びの声をたくさんいただいてきました。それだけ、麹種パンは初心者に優しい製法だということです。
麹種を独自開発した背景と想い
私が麹種を取り入れたのは、「もっと気軽に、でもおいしいパンを作ってほしい」という想いからでした。
日本の発酵文化を大切にしながら、フランスの伝統技術も取り入れることで、家庭でも無理なく再現できる発酵種を伝えたかったんです。
麹種パンはこんな悩みを持つ方におすすめ
ストレート法で作ったパンが翌日パサつく
ストレート法でいつもパンを作っているけれど、翌日にはもう固くなってしまう。そんな悩みをお持ちの方には、麹種パンが最適です。
製法を大きく変えることなく、麹種を加えるだけで翌日のしっとり感が驚くほど変わります。
パンの味にマンネリを感じている
「いつも同じような味になってしまう」
「もっと味に変化がほしい」
そんなマンネリを感じている方にも、麹種はおすすめ。麹とルヴァン由来の風味と旨味が加わることで、いつものパンがワンランクアップしますよ。
自家製酵母は難しそうで手が出せない
自家製酵母に興味はあるけれど、失敗が怖くて手が出せない。そんな方こそ、麹種パンから始めてみてください。
イーストと併用するので発酵の失敗がなく、初心者でも安心してチャレンジできます。
まとめ:ストレート法×麹種で「翌日もしっとり」を叶えよう
麹種パンが向いている人
麹種パンは、こんな方にぴったりです。
- ストレート法で手軽にパンを作りたい
- 翌日もおいしいパンが食べたい
- パンの味に深みや変化がほしい
- 初心者でも失敗したくない
一つでも当てはまるなら、ぜひ麹種パンにチャレンジしてみてください。
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