こねるのがめんどくさい方必見|パン生地をまとめて作る冷凍保存術

はじめに:パン講師の私でも「こねるのめんどくさい」と思います

実は私、パン作りを仕事にしているのに「パンこねるのめんどくさいな〜」なんて思うことがよくあるんです。

材料を出して計量してこねて・・・。こねるのめんどくさいというより、いちいち材料を色々なところから出してくるのがめんどくさいのかも・・・^^;

結構こういう方いるんじゃないかな?

どちらかというと、私は成形が好きなんですね。生地を形作っていく作業が楽しくて、パン講師になったと言っても過言ではありません。

生徒様からも時々こんなお悩みをお聞きします。

「パンを作りたいけど、まとまった時間が取れないんです」

「好きな時間に、ふと思い立った時にパンを作ろうとなるけど、こねの作業がめんどくさいな〜と思っちゃうんですよね」

もしあなたも同じように感じているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。

今日は、プロのパン講師である私が実際に使っている「まとめてこねて冷凍保存する方法」をご紹介します。この方法を知れば、ストレスが少しでも軽減されて、パン作りが楽しめるようになりますよ。

冷凍生地

私がこの記事を書ける理由

私はパン作りを仕事にしているパン講師です。日々、生徒様のお悩みに向き合いながら、パン教室を運営しています。

教室では、初心者の方から経験者の方まで、さまざまなレベルの生徒様がいらっしゃいます。その中で「時間がない」「計量がめんどくさい」「こねるのが大変」というお悩みは本当によく耳にします。

私自身も、仕事でパンを作っているとはいえ「計量もこねもめんどくさいな〜」と思う日もあります。ホームベーカリーでこねているくせに^^;

そんな時に活用しているのが、今回ご紹介するパン生地の冷凍保存テクニックなんです。

これは教室でもご希望の方には実際に教えている方法で、「パン作りが続けやすくなった!」と喜んでいただいています。


パン生地をまとめてこねて冷凍保存する方法

それでは、具体的な方法を見ていきましょう。

基本の手順

パン生地の冷凍保存は、とってもシンプルです。

  1. レシピ何回か分をまとめてこねる
  2. 一回分ずつに分割する
  3. 一次発酵させる前にすぐ冷凍する

たったこれだけです。

例えば、いつも200gの生地で作っているなら、一度に600g分(3回分)をこねて、200gずつに分けて冷凍するイメージですね。

生地の分割

冷凍するときの重要ポイント

ここからが、失敗しないためのコツになります。

ポイント1:生地を平らにする、または小さく分割する

冷凍する時は、生地を平らにするか、小さく分割して袋に入れてください

なぜかというと、生地が厚いままだと中心部と外側で発酵に差が出てしまうからなんです。

それに、解凍にも時間がかかってしまいます。

平らにすることで、解凍が均一に進み、発酵もムラなく進むんですよ。

生地をビニール袋に入れている

ポイント2:袋の口の閉じ方に注意

これ、とっても大事なポイントです。

⚠️ 袋の口を閉じる時は、空気を抜いて袋の口ぎりぎりの部分で閉じてください

「なんでそんなにぎりぎりで?」と思いますよね。

理由は、解凍した後に発酵させる時、生地が大きくなるからなんです。

袋の中にスペースがないと、生地が膨らめなくて困っちゃいます。だから、最初は空気を抜いてペッタンコにしておくんですね。


冷凍したパン生地の解凍方法

さて、冷凍した生地を使う時が来ました!

基本の解凍方法:冷蔵庫でゆっくり解凍(これが一番おすすめ)

冷蔵庫で約8時間かけて解凍する方法が、一番失敗が少ないです

前の日の夜に冷凍庫から冷蔵庫に移しておけば、翌朝には解凍されていますよ。

この方法なら、ゆっくりと温度が上がっていくので、生地にも優しいんです。

急ぎの場合の解凍方法

「あ!解凍するの忘れてた〜」という時、ありますよね。私もよくあります(笑)

そんな時は、こんな方法があります。

  • 室温で約2時間
  • 40度ほどの場所に置く
  • 湯煎で解凍する

ただし、急いで解凍する場合は、温度が上がりすぎないように注意してくださいね。

自家製酵母を使っている場合

自家製酵母でパンを作っている方は、もう少し時間が必要です。

解凍後、さらに発酵時間が7時間〜かかります。

なぜかというと、自家製酵母はイーストと比べて発酵がゆっくりだからなんですね。

解凍してから発酵が始まるので、時間よりも生地の大きさや状態をしっかり見極めることが大切です。


発酵の見極めポイント

冷凍保存したパン生地で一番大切なのが、この「発酵の見極め」です。

約2倍の大きさが目安

一次発酵の完了は、約2倍ほどの大きさになったら完了です。

時計を見るだけじゃなくて、必ず生地の様子を確認してくださいね。

なぜなら、解凍時間や発酵時間は、あくまで目安だからです。記載よりも早い時もあれば、時間がかかる場合もあります。

酵母の特性を理解することが大切

酵母には、それぞれ個性があるんです。

  • 発酵が早いもの
  • 冷凍に強いもの(低温でも発酵してくれる)
  • 発酵力が弱いもの

ご自分が使っている酵母の発酵力や特性を理解すると、パン作りがもっと楽しくなりますよ。


失敗しないための注意点

ここまで読んでくださって、「やってみたい!」と思っていただけたら嬉しいです。

でも、ちょっと待ってください。失敗しないための注意点もお伝えしますね。

夏場は過発酵に注意

夏場は発酵が早いので要注意です

「明日の朝、パンを焼きたいから、夜寝る前に室温に出しておこう」と思って放置していると、思った以上に過発酵になっている場合があるんです。

過発酵になると、生地がダレてしまったり、酸っぱい匂いがしたり、焼き上がりが美味しくなくなってしまいます。

夏場は冷蔵庫でゆっくり解凍、ゆっくり発酵させることで、失敗を防げますよ。

生地の様子を見ながら判断する

何度も言いますが、これが一番大事です。

時間はあくまで目安。生地の様子を見ながら判断してください

パン作りって、レシピ通りにやっても、その日の気温や湿度、使う材料によって仕上がりが変わるんです。

だからこそ、「生地を見る目」を養うことが大切なんですね。

最初は不安かもしれませんが、何度か作るうちに「あ、これくらいだな」って分かるようになりますよ。


パン生地冷凍保存のメリットまとめ

さて、ここまで読んでくださって、パン生地の冷凍保存について理解していただけたでしょうか。

最後に、このテクニックのメリットをまとめておきますね。

その都度計量しなくて済む
「パンが焼きたい!」と思った時にすぐ対応できる
こねの作業を一度で済ませられる
冷凍庫から出してほったらかすだけで一次発酵完了
好きな時間に焼きたてパンが楽しめる

これで、「パンを作りたいけど、まとまった時間が取れない」「こねるのがめんどくさい」という悩みが解決できます。

ピコパン

まとめ:パン生地の冷凍保存は忙しい方の強い味方

パン生地の冷凍保存は、プロも実践している時短テクニックです。

まとめてこねて冷凍しておけば、好きな時に焼きたてのパンが楽しめます

大切なのは、以下の3つです。

  1. 生地を平らにして冷凍する
  2. 袋の口は空気を抜いてぎりぎりで閉じる
  3. 生地の状態を見極めながら発酵させる

最初は「本当にうまくいくかな?」と不安かもしれません。

でも、大丈夫です。私も最初は失敗しながら覚えました。

あなたもぜひ、このテクニックを試してみてください。

パン作りがもっと身近になって、毎日の暮らしが豊かになりますよ。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


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