ホームベーカリーで食パンの作り方を徹底解説!プロが検証したアイリスオーヤマIBM-020の実力
こんにちは!パン教室を運営している講師ひとちゃんです。
正直に言います。私、ホームベーカリーを完全に舐めてました(汗)
「材料を全部最初に入れちゃうんでしょ?そんなの美味しくできるわけない」
「こねて、発酵して、焼いてるだけでしょ〜」
そんな風に思っていたんです。
私の教室では、アイリスオーヤマのホームベーカリーIBM-020を使って、こねと発酵だけをお任せするスタイルでレッスンをしています。つまり、基本的にこね・発酵機能しか使っていなかったんですね。
でも、講師として「一度ちゃんと全コースを試してみなきゃ!」と思い立ちました。
そして実際に検証してみたら…
その細かすぎる作業工程に、心底驚いたんです!
今回は、ホームベーカリーで食パンを作る工程を、プロの視点から徹底的に解説していきます。アイリスオーヤマIBM-020の隠れた高機能も発見したので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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自己紹介
高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。
“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!
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アイリスオーヤマIBM-020のホームベーカリー全19コース一覧
まずは、このホームベーカリーに搭載されている全コースをご紹介します。
基本の食パンコース(10種類)
- 食パン
- 早焼きパン
- ソフト食パン
- フランスパン
- 全粒粉パン
- 米粉パン(小麦入り)
- 米粉パン(小麦なし)
- ごはんパン
- ライ麦パン
- スイート食パン
生地・その他のコース(9種類)
- パン生地
- ピザ生地
- うどん・パスタ生地
- ジャム
- もち
- あん
- こね(単独)
- 発酵(単独)
- 焼き(単独)
全部で19コース! かなり多機能ですよね。
今回は、この中から「食パン」から「スイート食パン」までの10種類を、順番に全部作ってみることにしました。まずは基本の「食パンコース」から検証スタートです!

【検証】ホームベーカリー食パンの作り方|基本コースの全工程を公開
それでは、実際にホームベーカリーで食パンを作る工程を、詳しく見ていきましょう。
使用した材料(1斤分)
今回は、取扱説明書に書いてある通りの分量で作りました。ただし、スキムミルクがなかったので牛乳で代用しています。
- 水 126g
- 牛乳 60g(レシピではスキムミルク6g)
- 強力粉 250g
- バター 18g
- 砂糖 18g
- 塩 4g
- ドライイースト 2.7g
材料の代用ポイント: スキムミルクがない場合、牛乳で代用できます。その際、水は180mlです。
ホームベーカリー食パンコースの詳細工程
さあ、ここからが本題です。
ホームベーカリーの中で、一体何が起きているのか? 気になりますよね^^?
実際にフタを開けて(途中で何度も確認しました!)、工程を全部メモしました。
こね工程(合計25分)
- こね 5分
- ねかし 5分 ←ここ注目!
- こね 5分
- ねかし 5分 ←またねかし!
- こね 10分
- ねかし 5分 ←3回目のねかし!
- 材料投下合図(ピーピー音)
- ゆっくりこね 2分
- こね 5分
見てください、この「ねかし」の多さ!
最初、これを見た時「なんで途中で止まるの?」って思いました。でも、ふと気づいたんです!これ、オートリーズか!?
⭐ポイント解説: 「ねかし」=オートリーズ法の効果
この「ねかし」は、パン作りの専門用語で言う「オートリーズ法」に当たります。
オートリーズ法とは、水と粉を混ぜた後、そのまま放置する製法のこと。こうすることで、グルテンが自然に形成されやすくなり、こね時間が短縮できるというもの。
グルテンって何?と思う方もいるかもしれませんね。簡単に言うと、パンをふわふわにする網目構造です。この網目がしっかりできていると、パンが膨らんでふわふわになるんですよ。
まさか、ホームベーカリーがこんな本格的な技法を使っているなんて…!

一次発酵(合計90分)
こねが終わったら、次は発酵です。
- 一次発酵 45分
- パンチ ←これも重要!
- 一次発酵 45分
⭐ポイント解説: パンチ機能がグルテンを強化
途中で「パンチ」という作業が入ります。これは、発酵中の生地を一度押しつぶす作業のこと。
「せっかく膨らんだのに、なんで潰しちゃうの?」と思いますよね。
実は、パンチをすることで2つの良いことが起こります:
- 生地の中のガスを抜いて、新しい空気を入れる → 酵母(イースト)が元気になる!
- グルテンの網目構造がさらに強くなる → もっとふわふわに!
手ごねでパンを作る時も、プロは必ずこの「パンチ」をするんです。それを自動でやってくれるなんて、本当に感動しました。

成形・二次発酵・焼成
- 成形 2分
- 二次発酵 55分
- 焼成 50分
成形は、正直ちょっと雑です(笑)。でも、形を整える程度の動きはしてくれます。
二次発酵で最後の膨らみをつけて、いよいよ焼成です。
⚠注意点: 焼成時間が長めの理由
焼成時間が50分というのは、実は少し長いんです。オーブンで焼く場合は、だいたい30〜40分くらい。
だから、耳が少し硬くなりやすいというデメリットがあります。でも、その分しっかり焼けるので、生焼けということはないですね。

ホームベーカリーを舐めてた!驚きの高機能3つを発見
さて、ここからは私が感動したポイントをまとめます。
①オートリーズ法を自動で実行していた
先ほども説明しましたが、この「ねかし」工程が本当にすごい!
パン作りの基本は、いかにグルテンを作るかなんです。グルテンがしっかりできていると、フワッフワのパンに仕上がります。
途中でグルテンチェック(生地を薄く伸ばしてみる確認作業)もやってみたんですが、しっかり伸びの良い生地になっていました。グルテンも十分に形成されていたんです。
実際にこねていた時間は合計25分。 これだけで、手ごねに負けないくらいのグルテンができていました。

②パンチ機能で生地を強化
発酵途中の「パンチ」も、本当に効果的でした。
この作業があることで:
- 生地が強くなる
- 空気を含んで酵母の働きが良くなる
- 最終的なパンの食感が向上する
プロの製法を、ここまで忠実に再現しているなんて…やりますね、ホームベーカリー!
③バター後入れ問題をクリアする工程設計
実は、パン作りには「バターは後入れ」というセオリーがあります。
なぜかというと、油脂類が初めから入ると、グルテンの形成を邪魔してしまうから。
でも、ホームベーカリーは材料を全部最初に入れちゃいますよね。「これじゃグルテンができないでしょ…」と思っていたんです。
ところが!
「こね」と「ねかし」に時間をしっかりとり、グルテンの形成をしっかりした上で、
「材料投下合図(ピーピー音)」 というタイミングで、追加材料を入れられるようになっているんです。今回はバターを最初から入れましたが、このタイミングでレーズンやナッツを入れることもできます。
つまり、グルテン形成に必要な時間をしっかり確保してから、追加の材料を混ぜ込む設計になっているんですね。
全自動なのに、こんなに本格的だったなんて…
ホームベーカリー食パンの仕上がりを正直レビュー
さて、実際の仕上がりはどうだったのか?正直にレビューします!
見た目・色合いの評価
焼き色は、想像以上にバッチリ!
きれいなきつね色に焼けていました。形は少し不恰好な部分もありますが、ホームベーカリーとしては十分な仕上がりです。


食感・ふわふわ度の評価
内相(中身): ふわふわしっとり!これは本当に合格点です。
耳: やっぱり少し硬いですね…。皮が厚いです。トーストすると、ザクッとしっかり噛み応えのある食感になります。トーストしない場合は、ちょっと噛みちぎる感じがあるかな。
やはり焼成時間50分は、少し長すぎるのかもしれません。

味わいの評価
小麦の風味は、正直ちょっと薄味かなという印象です。
日常的に食べる分には十分! でも、プレゼントにしたり、「味わい深いパンが食べたい!」という方にとっては、もう一歩という感じですね。
これは、材料や配合によって改善することは可能です。
改善ポイント
まとめると、こんな感じです:
✅ 良かった点:
- こね・発酵の工程が本格的
- ふわふわしっとりの食感
- 焼き色がきれい
⚠️ 改善したい点:
- 耳が少し硬い → 焼成時間の調整が必要かも
- 味わいが薄め → 材料の選び方で改善可能
- 形が少し不揃い → これは自動なので仕方ない部分

パン教室講師が教える!ホームベーカリーをもっと活用する方法
こね・発酵機能のみの活用法
私の教室では、こねと発酵だけをホームベーカリーにお任せするスタイルを採用しています。
なぜかというと:
- こねる力が必要ない → 初心者でも安心
- 発酵の温度管理が不要 → 失敗しにくい
- 成形は自分でできる → オリジナリティが出せる
- 焼きはオーブンで → 好みの焼き加減に調整可能
このハイブリッドスタイル、本当におすすめです!
まとめ|ホームベーカリー食パンの作り方はプロも認める本格派
今回、アイリスオーヤマのホームベーカリーIBM-020で食パンを作ってみて、本当に驚きました。
ホームベーカリー、完全に舐めてました!
特に感動した3つのポイント:
- オートリーズ法を自動で実行 → グルテン形成を助ける「ねかし」工程
- パンチ機能で生地を強化 → プロの製法を忠実に再現
- 材料投下のタイミング設計 → バター後入れ問題もクリア
正直、日常使いには十分すぎる性能です。
特に、「パン作りに興味はあるけど、こねるのは大変そう…」という方には、本当におすすめ。こね・発酵機能だけでも、十分に価値があります。
パン作りの入り口として、ホームベーカリーは最適なんです!
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最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
また次回のブログでお会い
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