こんにちは!パン教室講師のひとちゃんです♪
「また今日もパンが膨らまなかった…」
そんな経験、ありませんか?
実は私も初心者の頃、何度も何度もボリュームの出ないパンを作ってしまい、「もうパン作りやめようかな…」と思ったことがありました。
でも大丈夫!パンが膨らまない原因は必ずあるんです。そして、その原因がわかれば確実に解決できる方法があります。
この記事では、私が初心者時代に経験した失敗から学んだ「パンが膨らまない3つの主要原因と具体的な対策」をお伝えします。
読み終わる頃には、きっとあなたも毎回ふわふわのパンが焼けるようになりますよ♪
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高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。
“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!
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パン作り初心者時代の失敗体験談

振り返ってみると、初心者の頃の私は本当に「なんとなく」でパン作りをしていました。
- 小麦粉は「これでいいや」と適当に選ぶ
- 発酵は「まあ、これぐらいかな?」と時間だけで判断
- こね具合も「○分こねたからいいか」と時間頼み
今考えれば、これが失敗の原因だったんです^^;_
パン作りは確かに楽しむことが大前提だと思っています。でも、失敗続きだとやる気も失ってしまうのも事実ですよね。
それに、皆さんそれぞれ目標を持ってパンを作っていると思うんです。
「ふわふわのパンが作りたい!」 「バリッとハード系のパンを作りたい!」 「成形が凝ったものを作りたい!」
その目標を叶えるためには、パン作りの基礎や見極め方法を知っておく必要があるんです。なんとなくで作ると、どうしても失敗の原因になってしまいますからね。
パンが膨らまない3つの主要原因
さて、ここからが本題です。パンが膨らまない原因は大きく分けて3つあります。
原因1|小麦粉のタンパク質含有量不足
実は、小麦粉には明確な種類があるって知っていましたか?
小麦粉の種類とタンパク質含有量
小麦粉は主に「タンパク質の含有量」で種類分けされているんです。
- 超強力粉(タンパク質約13%)→ 角食パンや山形食パン向き
- 強力粉(タンパク質約12%)→ 一般的なパン全般
- 準強力粉・中力粉(タンパク質約10%)→ クロワッサンやフランスパンなど
- 薄力粉(タンパク質約9%以下)→ クッキーやケーキなどのお菓子
タンパク質量が多いほど、グルテンができやすいのが特徴です。グルテンができやすいということは、伸びのいい生地になるということ。

強いグルテンができるとしっかりボリュームができるので、ふわふわのパンが焼けるというメカニズムなんです。
スーパーでの小麦粉の選び方


ここで問題なのが、スーパーの小麦粉売り場です。
棚には「強力粉」と「薄力粉」としか書いておらず、どれがなんのパンに向いているものかは表記されていないことがほとんどなんですよね。
よくわからない方は、どれを買っていいか迷ってしまうと思います。
そんな時は、成分表を見てタンパク質の含有量をチェックしてください。きっと、もう棚の前で考え込むことはなくなりますよ^_^
原因2|こね不足によるグルテン形成不良


先ほどもお話ししましたが、パンの膨らみはグルテンが大切になってきます。基本的に、グルテン形成されていないと膨らまないパンになってしまうんです。
グルテン形成がパンの膨らみに与える影響
まさに風船をイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。
伸びが良くゴムの強い風船は大きく膨らむことができますよね。それと同じで、パンの生地も強いグルテンが形成されれば、発酵によって酵母が生み出した炭酸ガスをしっかりキャッチして、大きく膨らむことができるんです。
この強いグルテンを作り出すために「こねる」ということが大切になります。
グルテン膜チェックの正しいやり方

しっかりグルテンができたかの判断は、「グルテン膜チェック」でできます。
手順はとっても簡単!
- こね上がった生地を掴む
- 両手で優しく左右に伸ばしていく
- 指が透けるほどの膜ができればOK
ここまでこねられていれば、しっかりとしたグルテンが形成されている証拠です。
逆に、すぐにちぎれてしまったり、伸びがあまり良くない時はこね不足のサインなので、もう少し頑張ってこねてくださいね。
原因3|発酵温度・時間の管理ミス

パンが膨らむには酵母の力が必要です。酵母とは自然界に存在する微生物で、暖かいところが大好きなんです。
酵母が活発になる最適温度(25-30℃)
酵母の適温は約25度〜30度です。
ですので、25度より低い温度帯では酵母の活動が緩やかになっていきます。時間が経ってもなかなか膨らまないからといって、痺れを切らして発酵を中断し工程を進めてしまうと、膨らみの悪いパンになってしまうんです。
一次発酵ではしっかり発酵をさせてあげる必要があります。ここで酵母の働きをよくしてあげ、生地を一度大きく膨らませておくことが重要なんです。
一次発酵の正しい見極め方法


酵母は温度が低いと発酵に時間を要します。
「いつも通りの時間」で判断するのではなく、生地の大きさ(約2倍になるまで)で判断してください。大きさで判断するのが、初心者には一番わかりやすい判断方法です。
さらに確実にチェックしたい場合は、「フィンガーチェック」という方法があります。
- 指に粉をつける
- 生地に指を差し込む
- 指を抜いて、穴がそのまま残るか僅かに縮んでくるくらいが発酵完了のサイン
もし穴がぎゅ〜っと萎んで塞がってきたときは発酵不足です。発酵不足な生地は膨らみが悪く、ふわふわなパンを作ることができなくなってしまいます。
パンを確実に膨らませる3つの対策方法
原因がわかったところで、今度は具体的な対策方法をお伝えしますね。
対策1|目的に合った高タンパク小麦粉の選択

これは作るパンにもよりますので、まずは作りたいパンに適した小麦粉を使用しましょう。
ふわふわの食パンを作りたい場合は、タンパク質12%以上の強力粉を選ぶのがおすすめです。
パッケージの成分表示を見て、「タンパク質12.0g(100g当たり)」以上の記載があるものを選んでくださいね。
対策2|適切なこね時間の延長方法

グルテン膜チェックをして、すぐにちぎれてしまう、伸びがあまり良くない時はこねを延長できます。
手ごねの場合:さらに5〜10分こねてみてください 機械ごねの場合:5分〜延長してみてください
大切なのは時間よりも「グルテン膜ができるまで」という状態を重視することです。
対策3|発酵環境の整備

部屋に気温湿度計を取り付けておくととても便利です。
季節によって気温も湿度も大きく変化します。うまくパン作りができなかった時や、発酵温度を確認するときに参考にしてみてください。
季節別の発酵対策
- 春・秋:室温でOK(20〜25度程度)
- 夏:エアコンの効いた涼しい場所で
- 冬:オーブンの発酵機能や、温かい場所を活用
冬場の発酵のコツとして、40度程度のお湯を入れたコップをオーブン(発酵モード)に一緒に入れる方法もおすすめです。適度な温度と湿度が保てますよ。
失敗から学んだパン作り成功の秘訣


私がパン作り初心者から脱却できたのは、「なんとなく」から「確実」へのマインドチェンジでした。
基礎知識を身につけることで、失敗の原因がはっきりと見えるようになったんです。そうすると、「なぜうまくいかないのか?」という疑問が「次はこう改善しよう!」という前向きな行動に変わりました。
パン作りって、実はとても理論的なんです。
- 材料の特性を知る
- 工程の意味を理解する
- 見極めポイントを覚える
この3つを押さえることで、格段に成功率が上がります。
もちろん、継続的な学習も大切です。新しい技術や知識を取り入れることで、さらに美味しいパンが作れるようになります。
まとめ|パン作り初心者が膨らまない悩みを解決する方法
いかがでしたか?パンが膨らまない3つの原因をおさらいしますね。
パンが膨らまない主な原因
- 小麦粉のタンパク質含有量不足
- こね不足によるグルテン形成不良
- 発酵温度・時間の管理ミス
実践すべき対策のポイント
- 成分表示を確認してタンパク質12%以上の強力粉を選ぶ
- グルテン膜チェックで適切なこね上がりを確認する
- 温度と生地の状態で発酵の見極めをする
これらの基礎をしっかり押さえることで、必ずふわふわのパンが作れるようになります!
「なんとなく」から卒業して、理論に基づいたパン作りを始めてみませんか?きっと今まで以上にパン作りが楽しくなりますよ♪
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