ホームベーカリーのパンが重い・固い原因と対策|6つのポイントでふんわりパンに変身

「今朝もまた重たいパンができちゃった…」

そんな経験、ありませんか?

朝食用にふんわりパンを焼こうとセットしたホームベーカリー。楽しみにしていたのに、出来上がったパンが重くて固くて、まるでレンガのよう…。

実は私も、ホームベーカリーを使い始めた頃は失敗の連続でした。でも大丈夫!パンが重い・固くなる原因は必ずあって、それぞれに確実な対策があるんです

この記事では、ホームベーカリーで作ったパンが重い・固くなってしまう6つの主な原因と、それぞれの具体的な対策をお伝えします。読み終わる頃には、あなたもふんわり美味しいパンを焼けるようになりますよ

食パンのみ。アップ。

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Evoto

高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。

“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。

ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。

『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!

教室へのお問い合わせはこちらから

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ホームベーカリーでパンが重くなる主な原因6選

1. 水分不足でパンが重い・固くなる原因

一番多い失敗原因が、実は水分不足なんです

「レシピ通りに作ったのに…」という方、実はここに落とし穴があります。

計量ミスによる粉量過多

強力粉を計るとき、適当に計量していませんか?

デジタルスケールを使っていても、「まぁ、いいか〜」と、レシピより10g、20と多くなってしまうことありませんか?これが水分不足の大きな原因です。

季節による乾燥の影響

冬場は要注意!空気が乾燥していると、粉自体も乾燥しているんです

同じ分量で作っても、冬は乾燥しているため、夏より水分を多めに入た方がいい場合があります。目安として:

  • 夏(高湿度):基準水分より5〜10ml減らす
  • 冬(乾燥):基準水分より10〜15ml増やす

これは目安なので、生地の状態を見ながら調整してくださいね。

全粒粉・ライ麦粉の水分吸収

健康を意識して全粒粉やライ麦粉を混ぜる場合、これらの粉は普通の強力粉より水分をたくさん吸収します

全体の粉量の20%以上を全粒粉に置き換える場合は、水分を5〜15%程度多めに加えてくださいね。

全粒粉

2. 発酵不足がパンの重さを引き起こす理由

イーストの劣化・保存方法の問題

「イーストの賞味期限、確認していますか?」

古くなったイーストは発酵力が弱く、パンが膨らまずに重くなる原因になります。また、イーストは湿気と熱に弱いので、開封後は密封して冷蔵庫で保存することが大切です。

室温が低い場合の発酵への影響

冬場の室温24℃以下では、発酵がうまく進まないことが多いんです

特にホームベーカリーを置いている場所が寒いキッチンなら要注意。生地温度を25〜27℃に保つために、冬場は30〜40℃のぬるま湯を使いましょう。

3. 焼成条件のミスでパンが固くなるケース

焼きすぎによる水分蒸発

ホームベーカリーの焼き色設定、いつも「濃い」にしていませんか?

焼きすぎは中の水分を必要以上に飛ばしてしまい、固いパンの原因になります。まずは「薄め」から試してみてください。

予熱不足の影響

オーブンで仕上げる場合、予熱不足だと外側だけ先に固まって、中まで熱が通りにくくなります。結果として長時間焼くことになり、乾燥した重いパンになってしまいます。


ホームベーカリーで重いパンを防ぐ6つの対策

対策1|正確な計量でパンの重さを解消

デジタルスケールの重要性

計量は必ずデジタルスケールで、0.1g単位で測れるタイプがベストです

私も最初は計量カップや計量スプーンを使っていましたが、デジタルスケールに変えてから失敗がぐっと減りました。特に初心者ほど、精密に測れるスケールをおすすめします。

デジタルスケール

季節別水分量調整の目安

粉250gベースでの水分調整目安:

  • 基準:155ml(62%)
  • 夏:150〜145mlに減量
  • 冬:160〜165mlに増量

ただし、数字は目安です。最優先は生地の触感滑らかで少しベタつくけれど、手にべったり付かない程度が理想的です。

対策2|発酵状態の見極めでふんわりパンに

指押しテストによる発酵確認方法

発酵の完了は「時間」ではなく「生地の状態」で判断してください

指押しテストの方法:

  1. 人差し指で生地を1cmほど押す
  2. 素早く戻る → 発酵不足(時間を延長)
  3. ゆっくり戻る(わずかにへこみが残る) → 発酵完了!
  4. へこみがそのまま残る → 発酵しすぎ
パンの生地

適切な室温・水温管理

冬場の発酵を成功させるコツ:

  • 水は30〜40℃のぬるま湯を使用
  • ホームベーカリー発酵は乾燥に注意!生地が乾燥していたら、霧吹きや濡れ布巾などで対策しましょう
  • 発酵中は冷たい風が当たらないよう注意(暖かい場所で発酵)

対策3|こね具合の確認でパンの重さを改善

グルテンチェック(ウィンドウペインテスト)

グルテンがしっかり形成されているかの確認は必須です

グルテンチェックのやり方:

  1. こね上がった生地を少し取る
  2. 両手でそっと伸ばす
  3. 破れずに薄い膜ができ、向こう側が透けて見えればOK
  4. すぐ破れる場合は追加でこねが必要
グルテン

追加こねのタイミング

ホームベーカリーでこね不足を感じたら、「こね」プログラムを追加で5〜10分実行してください。特に油脂や砂糖が多い生地は、こね時間を長めに取ることが大切です。

対策4|ホームベーカリーの焼き色設定調整

薄め設定からのスタート

初めての配合やレシピでは、必ず「薄め」から試してください

焼き色が物足りなければ次回「標準」にすれば良いのですが、焼きすぎたパンは元には戻せません。

内部温度の目安

焼き上がりの内部温度は90〜95℃が目安です。パンに差し込んで測れる温度計があれば、より確実に焼き上がりを判断できますよ。

温度計

実践!ホームベーカリーでふんわりパンを作るチェックリスト

材料準備段階のポイント

焼き始める前に、これだけは確認してください:

デジタルスケールで全材料を正確に計量
イーストの賞味期限をチェック
塩とイーストが直接触れないよう配置
季節に応じて水温を調整(夏:冷水、冬:ぬるま湯)

工程中の確認ポイント

こね開始5〜10分後に生地の状態をチェック

  • 硬すぎる → 5〜10mlずつ水を追加
  • べたつきすぎる → 5〜10gずつ粉を追加

発酵完了を指押しテストで確認
焼き色設定は「薄め」からスタート

混ぜ込み具材を入れるタイミング

ナッツやドライフルーツは、こね終了間近に入れるのがコツです

早すぎると:

  • グルテン形成を妨げる
  • 具材が細かくなりすぎる

遅すぎると:

  • 混ざりムラができる
  • 生地を痛めてしまう

しっかりグルテンが形成されるまでこねます。ホームベーカリーだと15分くらい。グルテンが形成されていたら、ナッツやドライフルーツを投入し、1分程(具材が混ざるまで)こねます。

ホームベーカリーの投入サインがある機種では、合図が鳴ったタイミングがベストです。

シュトーレン

よくある質問と回答

Q: 生地がべたついて扱いにくいのですが…

A: 少しのべたつきは正常です粉を足したくなる気持ちは分かりますが、まずは5分ほど様子を見てください。こねが進むにつれて、生地はまとまってきます。

Q: 発酵時間はレシピ通りじゃダメ?

A: 時間より生地の状態を優先してください。室温や湿度によって発酵時間は大きく変わります。指押しテストで判断するのが確実です。

Q: 同じレシピなのに毎回仕上がりが違うのはなぜ?

A: 季節や天候による影響が大きいんです。特に湿度の変化は生地に大きな影響を与えます。毎回少しずつ調整することで、安定した仕上がりになりますよ。

温度計

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まとめ:ホームベーカリーで重いパンから卒業しよう

ホームベーカリーでふんわりパンを作る6つの重要ポイント

  1. 正確な計量(デジタルスケール必須)
  2. 季節に応じた水分調整(夏は少なめ、冬は多め)
  3. 新鮮なイーストと適切な保存
  4. 発酵状態の正しい見極め(指押しテスト)
  5. グルテン形成の確認(ウィンドウペインテスト)
  6. 焼き色設定の調整(薄めからスタート)

最初は面倒に感じるかもしれませんが、この6つを意識するだけで、パン作りの成功率は格段に上がります

私も最初は失敗ばかりでしたが、今では安定してふんわり美味しいパンが焼けるようになりました。あなたも必ずできるようになりますよ!

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