最近、Yahoo!ニュースでお米の価格がどんどん上がっているという記事を読みました。毎日お米を食べる日本人にとっては、これは大きな問題ですよね。家計が圧迫されてしまうと、食事の楽しみまで減ってしまいそうです。
でも私は、農家さんが精魂込めて作ったお米なので、もし自分が農家だったら、むしろ妥当な価格、いやもっと欲しいくらいと思ってしまうかもしれません。作っていただいていることに感謝する意味では、妥当な金額なのかもしれませんね。
私はパン教室の先生ですが、お米はだーいすき!日本人なんだから当たり前です。生まれた時からお米は大好きです。でもパンも大好き。若い頃は毎朝食パンとコーヒーをセットに、フルーツやヨーグルトを食べていました。
ま、今もあまり食生活変わっていませんが。
少しお米の頻度が上がっています。
今は、お米とパンが半々くらいの生活。作り置きしておいたパンを朝解凍して温め直し、朝食で食べたり、シチューやスープと一緒に夕飯にバゲットを出したり、お米とパンをうまく共存させています。
そこで今回は、米価高騰の時代だからこそ提案したい「お米とパンの共存術」をお話しします。


私がこの記事を書ける理由
パン教室講師として培った専門知識
私はパン教室の講師として、頻繁にパンを焼いています。手作りパンの材料費は1個あたり数十円で済むという事実を、実際の数字とともにお伝えできます。
生徒様からは「パンが手作りできたらいちいち買わなくて済む」「家計が本当に助かっています」という声をたくさんいただいてきました。パン作りの専門家として、コストパフォーマンスの高さを実証してきた経験があります。
日本人として生まれた時からのお米好き
とはいえ、私はパンの先生である前に、日本人です。毎日の食卓にお米は欠かせない存在。炊きたてのご飯の香り、ふっくらとした食感、どんなおかずとも合う包容力。お米文化への敬意と理解があるからこそ、「お米vsパン」ではなく「両方を愛する」スタンスでお話しできるんです。
実際に我が家で実践している共存生活
理論だけではありません。我が家では実際に、お米とパンを半々で取り入れた食生活を続けています。週末にまとめてパンを焼いて冷凍保存し、平日の朝は解凍して温め直すだけ。夕飯はお米を中心にしつつ、シチューやスープの日は手作りパンを添えています。
この実践経験があるからこそ、現実的で続けられる方法をお伝えできるのです。

なぜ今、米価高騰対策が必要なのか
お米の価格推移と家計への影響
ここ数年、お米の価格は確実に上昇しています。天候不順や生産者の高齢化、肥料代の高騰など、さまざまな要因が重なっています。
毎日食べるものだからこそ、この価格上昇は家計にダイレクトに響きます。一方で、農家さんの苦労を考えると、適正な価格で買うことは、日本の農業を守ることにもつながると私は思っています。
お米だけに頼らない食生活の重要性
だからこそ、お米だけに頼らない食生活が大切になってきます。これは節約だけの話ではありません。
食の多様化は、栄養バランスの観点からも有効です。お米には素晴らしい栄養がありますが、パンにはパンの良さがあります。どちらか一方ではなく、両方を取り入れることで、食卓はもっと豊かになるのです。
また、価格変動のリスクを分散するという意味でも、複数の主食を持つことは賢い選択といえるでしょう。
手作りパンで実現する米価高騰対策
手作りパンの驚くべきコストパフォーマンス
さて、ここからが本題です。パンを買うとお金がかかりますよね。美味しいパン屋さんのパンだと、1個300円、400円は当たり前。毎日買っていたら、あっという間に月1万円を超えてしまいます。
でも手作りパンなら、1個あたりの材料費は数十円で済むんです。
例えば、食パン1斤を作る場合の材料費を見てみましょう:
- 強力粉250g:約70円
- ドライイースト3g:約15円
- 砂糖15g:約5円
- 塩5g:約1円
- バター15g:約30円
- 牛乳180ml:約30円
合計:約150円
これで食パン1斤、つまり6枚切りなら6枚分のパンが焼けます。1枚あたり25円です!市販の食パンが1斤300円前後することを考えると、半額以下。菓子パンや惣菜パンと比べたら、コストパフォーマンスは10倍以上になることもあります。
初心者でも始められるホームベーカリー活用法
「でも手作りパンなんて無理!作り方もわからない」という声が聞こえてきそうです。
そんな方には、ホームベーカリーという強い味方があります。
ホームベーカリーは、炊飯器ほどの大きさで、キッチンに置いても邪魔になりません。価格も1万円以下で手に入るモデルがたくさんあります。
使い方はとっても簡単。材料を計量して入れ、スイッチを押すだけ。あとは機械が自動でこねて、発酵させて、焼き上げてくれます。朝起きたら、焼きたてパンの香りで目覚める…そんな贅沢な生活が、毎日実現できるんです。
パン作りに憧れているけど難しそうと思う方は、まず機械の力を借りるのも一つの手だと思います。
作り置きパンで時短&節約を両立
私がおすすめするのは、週末にまとめてパンを焼いて、冷凍保存しておく方法です。
焼きたてのパンは美味しいのですが、毎日焼くのは大変ですよね。だから週末に時間を取って、ロールパンや惣菜パンをまとめて焼きます。粗熱が取れたら、1個ずつラップで包んで冷凍庫へ。
平日の朝は、凍ったまま、レンジで解凍される程度に温めて、オーブントースターで2〜3分温めると焼きたての美味しさが蘇ります。また、前日の夜に冷凍庫から室温に移して自然解凍。朝、オーブントースターで2〜3分温め直す方法でもOK。
夕飯でシチューやスープを作った日は、冷凍しておいたバゲットやカンパーニュを添えます。パンがあるだけで、洋風メニューの満足度がグッと上がるんです。
「パンは体に悪い」という誤解を解く
パンもお米も一長一短がある
最近SNSなどを見ていると「パンは食べない方がいい」とか「パンは体に良くない」という情報を目にします。でもちょっと待ってください。
パンは、人間が食べられるように発酵という過程を経て、この形になった先人の知恵なんです。
確かにお米は、お水だけで炊いて食べるものなので、シンプルで体に優しいイメージがあります。でも、お米と一緒に食べるおかずや味噌汁には、塩分や油脂類などさまざまな栄養素が含まれていますよね。冷奴だって、醤油をかけすぎたら塩分の取りすぎになってしまいます。
また、お米はパンよりも糖質が高いと言われています。茶碗1杯のご飯(150g)には約55gの糖質が含まれていますが、食パン1枚(60g)の糖質は約26gです。食べ過ぎには注意が必要なのは、お米もパンも同じなんです。
パンの基本材料はシンプルで安全
パンの基本材料を見てみましょう。小麦、塩、水、酵母(自然界に存在する菌)。この4つがあればパンができあがります。
少し甘味を持たせたり風味を生かすために、砂糖やバターが入ることもありますが、基本はこれだけ。とてもシンプルです。
酵母は自然界に存在する菌で、発酵という自然の力を使ってパンを膨らませます。これは、日本の味噌や醤油、納豆などと同じ発酵食品の仲間です。
パンは、ヨーロッパをはじめ海外では、お米と同じように毎日の食事に欠かせないものです。何千年も人類が食べ続けてきた歴史があります。
大切なのは栄養バランスと食べ方
お米だから安全、パンだから悪。そんなことはありません。どちらにもいい面、悪い面があります。
大切なのは、バランスよく食べること。そして、足りない栄養は副菜で補うこと。
お米の日は、タンパク質や野菜をしっかり摂る和食のおかずを。パンの日は、スープにたっぷり野菜を入れたり、サラダを添えたり。そうやって全体の栄養バランスを整えることが、健康的な食生活につながるのです。


手作りパンを始めるための第一歩
ホームベーカリーから始める方法
「よし、手作りパンを始めてみよう!」そう思ってくださった方へ、まずはホームベーカリーから始めることをおすすめします。
選び方のポイント
- 容量:2斤焼きがおすすめ
- 機能:食パンコースがあれば十分
- 予約タイマー:朝に焼きたてを食べたいなら必須
- 価格:1万円前後のエントリーモデルで十分
基本の食パンレシピは、取扱説明書に必ず載っています。最初はそのレシピ通りに作ってみてください。慣れてきたら、砂糖を減らしたり、バターをオリーブオイルに変えたり、自分好みにアレンジする楽しみが広がります。
失敗しないコツは、材料を正確に計量すること。特にイーストと塩は、分量を間違えると膨らまなかったり、味がおかしくなったりします。デジタルスケールを使って、きちんと計りましょう。
手ごねに挑戦したい方へ
ホームベーカリーに慣れてきたら、手ごねにも挑戦してみてください。自分の手でこねて、発酵させて、焼き上げる。その過程すべてが、特別な体験になります。
パン教室で学ぶメリットは、プロのコツを直接教えてもらえること。生地の状態を見極める方法や、成形のテクニックなど、動画や本だけでは伝わりにくいことを、実際に体験しながら学べます。
もちろん、独学でもパンは焼けます。最近はYouTubeにも素晴らしいレシピ動画がたくさんあります。
自宅で焼いたパンで朝食を迎える喜び。これは、やってみた人にしかわからない特別な幸せです。ぜひ、一歩踏み出してみてください。

まとめ:米価高騰時代だからこそ、お米とパンの共存を
お米の価格が上がっている今だからこそ、お米だけに頼らず、パンも上手に取り入れる。これが私からの提案です。
手作りパンなら、1個あたり数十円というコストパフォーマンスで、家計を守りながら食を楽しめます。ホームベーカリーを使えば、初心者でも簡単に始められます。
お米もパンも、どちらも日本の食卓を豊かにする大切な存在。「対立」ではなく「共存」という考え方が、これからの食文化をもっと楽しくしてくれるはずです。
農家さんが精魂込めて作ってくださるお米に感謝しながら、適正な価格で購入する。そして、手作りパンで食費を調整しながら、栄養バランスの取れた食生活を送る。
今日から始められる一歩を、ぜひ踏み出してみてください。
あなたの食卓が、もっと豊かで楽しいものになりますように。
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