季節の変わり目はパン作りに要注意!秋に起こりやすい失敗と対策まとめ

9月も終わりに近づき、朝晩は涼しい日も増えてきましたね。
でも日中はまだ30℃近くまで気温が上がる日も…。

こうした 「寒暖差のある季節の変わり目」、人間にとっては過ごしやすくても、パン作りにとっては落とし穴が潜んでいます。

実際、私自身も「今日は涼しいから大丈夫!」と思って発酵をかけたら、日中に気温が上がって過発酵になってしまい、生地が元気をなくしたことがありました…。

秋はパン作りに最適なシーズンではありますが、安心して楽しむためには「気温・水温・乾燥」に気をつける必要があります
今回は、初心者さんでも失敗しにくくなる秋のパン作りの注意点を、私の体験談を交えてご紹介します。

秋

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Evoto

高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。

“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!

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秋はパン作りのベストシーズン!でも「季節の変わり目」には要注意

秋は湿度も気温も落ち着いてくるので、パン作りには理想的な季節です。
酵母も穏やかに活動してくれるので、夏に比べて扱いやすくなります。

でも 「季節の変わり目」特有の気温差には油断できません。

朝晩と日中の寒暖差で起こる「過発酵」

  • 朝はひんやりしていて「今日は涼しいから発酵もゆっくりかな?」と思っていても、日中はぐんぐん気温が上昇…。
  • その結果、気づかないうちに発酵が進みすぎてしまう(過発酵)ことがあります。

「今日は涼しい」と思っても日中は要注意!過発酵はあっという間に起こります。

潰れたハムエッグパン
ハムエッグパン

わかりづらいかもしれませんが、左が過発酵で膨らまなかったパン。右がふっくら焼き上がったパン。


こね上げ温度は25〜27℃が目安

パン生地の発酵にとって理想的な温度は25〜27℃
この温度帯だと酵母が一番元気に、でも暴れすぎずに活動してくれます。

  • 生地が冷えすぎると → 発酵不足になり膨らみが悪い
  • 生地が温まりすぎると → 発酵が進みすぎてベタつきやすい

私も「今日はうまくいった!」という日は、こね上げ温度がしっかり25〜27℃になっていることが多いです。

こね上げ温度を測るだけで、失敗のリスクはぐっと減ります。

生地温度

パン作りに影響する「水温」とは?季節の変わり目に注意すべき理由

実は、水道水の温度も大きなポイントです。
夏は「温水?」と思うくらい水温が高い日もありますが、秋になると日によって冷たく感じることもありますよね。

この水温の差がそのまま生地温度に直結します。

  • 水温が高すぎる → 生地温度が上がりすぎ、発酵オーバーに
  • 水温が低すぎる → 発酵が遅くなり、時間が読めなくなる

「生地温度=水温+室温+こね方の影響」なので、水温を意識するだけで発酵が安定します。

水温が高いなと感じる日は、冷蔵庫で冷やしたものを使うといいです。


乾燥に注意!秋から冬に向けてのパン作りポイント

秋から冬にかけては、空気の乾燥も見逃せません。

生地の表面が乾燥すると発酵不足に

乾燥した空気にさらされたパン生地は、表面が固くなり発酵がうまく進みません。
その結果、膨らみの悪いパンになってしまいます。

濡れ布巾・霧吹き・温度湿度計でできる乾燥対策

  • 成形中の生地には濡れ布巾やラップをかけて乾燥防止
  • 室内が乾燥している日は霧吹きで湿度をプラス
  • 便利グッズとしては温度湿度計がおすすめ!

私の教室でも「温度湿度計を置くだけで失敗が減った!」という声をよくいただきます。

乾燥対策は「ちょっとの工夫」で大きな差が出るポイントです。

生地

秋ならではの食材でパン作りを楽しもう

秋は「食欲の秋」とも言いますが、パン作りにとってもワクワクする季節です。

さつまいも・かぼちゃ・栗を使うときの注意点

  • これらの食材は水分が多いので、生地にそのまま練り込むとベタつきやすい
  • 下処理で水分を飛ばしてから使うのがコツ、もしくは仕込み水で調整

秋の味覚を取り入れたおすすめアレンジ

  • さつまいも × 黒ごまのスイートブレッド
  • かぼちゃ × クリームチーズのふんわりパン
  • 栗 × ラム酒のちょっと大人のアレンジ

旬の食材をパンに取り入れると、秋ならではの香りと甘みを楽しめます。

秋の食材
ベーグル

まとめ|季節の変わり目も上手に乗り越えて秋のパン作りを楽しもう

秋はパン作りがしやすいシーズンですが、

  • 気温差による過発酵
  • 水温の変化
  • 乾燥

この3つには特に注意が必要です。

でも逆に言えば、ここを押さえておけば失敗知らず!
旬の食材を取り入れて、季節を感じるパン作りをぜひ楽しんでくださいね。


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