「パン作りで使うバターは何がおすすめですか?」
「有塩バターじゃダメなんですか?」
生徒さんからよくこのような質問をされるので、今回は、パン作りに向いているバターについて詳しく説明していきたいと思います。
私のパン教室で、使っているおすすめのバターも合わせて紹介していきますよ!
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高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。
“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。
初心者の方でも一味違ったパン作りが叶う「麹種(こうじだね)」
『簡単に、でも本格的に!』
「ルヴァン」と「麹」を融合させた特別なパンを作りましょう!
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そもそもバターって何?種類の基本をおさらい

バターは、お菓子やパン作りには欠かせないものですが、「バター」と一言で言っても、「有塩」、「食塩不使用」、「発酵」、「グラスフェット」など、種類がたくさんあって、どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね!
『バターは、生乳などからできていて、撹拌し、残った脂肪粒を練り固めたものです。』
昔、牧場見学に行った時、バターの手作り体験をしたことがあります。
生クリームをペットボトルに入れ、シャカシャカ強く振っていると、脂肪の塊と液体に分離します。
その分離した、脂肪分のところがバターになるんです。
「こんな簡単にバターってできるんだ〜!これがバターなんだ〜!!」と、とても驚いたのを覚えています。
いつも身近にあるバターですが、意外とわからないことも多いですよね?
まずは、バターの基本的な種類とそれぞれの違いを簡単に整理してみましょう。
グラスフェッドバターとは?

グラスフェットバターとは、自然放牧で牧草しか食べていない乳牛から作られたものです。
ニュージーランド産のものが多く売られていますね!
私のおすすめは、「Anchor(アンカー)」のグラスフェッドバター。
教室でも一時期、アンカーのグラスフェッドバターを使っていました。
こちらは香りが爽やかで、味わいもスッキリとした印象。草の香りをほんのり感じるようなナチュラル風味が特徴で、健康志向の方や、素材の風味を生かしたいパンにはとても合います。
色が一般的なバターと違い、黄色っぽいので、生徒さんにも「今日のバター違う?」と気づかれるほどでした。
基本的に、ネット通販で入手しています。
明治発酵バターの魅力とは?

フリーゼで使っているバターは、「明治発酵バター」をメインに使っています!
このバターは、香りがとにかくいい!
芳醇な香りと濃厚な味わい。ヨーグルトのような爽やかな風味もあり、パンの味もグッと引き立ててくれます!
パンを焼いているときの香りが格別で、食べたときのリッチな風味にも満足感があります。発酵バターならではのコクが、麹のパンと、とても相性がいいんです。
発酵バターは、乳酸菌で発酵させ作られています。
発酵バターならではのリッチな風味を、国産で気軽に楽しめるのが魅力です。
ただ、香りが強いだけに注意も必要!
シュトーレンを作る際、仕上げに焦がしバターでコーティングするんですが、そのコーティング用バターをフライパンで作る時、部屋中にバターの匂いが充満して、少しクラクラしてしまいました。
そのくらい、香りが強いので、発酵バターで焦がしバターを作る際は、換気しながら作ることをお勧めします。
ちなみに、明治の発酵バターも基本通販ですが、店舗ですと「富澤商店」に置いてあります。
無塩バター(一般的なバター)の使いどころは?

スーパーでも手に入りやすい「無塩バター」は、クセが少なくて料理やお菓子に幅広く使える万能選手。
パン作りでも使いやすく、味の調整がしやすいのがポイントです。
コスパや入手のしやすさを重視するなら、一般的な無塩バターがお勧めです。
発酵バターやグラスフェットバターに比べて、断然安く、しかも手軽手に入れることができます。
パン作りに有塩バターは使っていいいの?

結論から言うと、「使うことはできます。」
ただし、有塩バターを使う時は、塩分量の調整が必要になります。
パン作りでは、基本的に「食塩不使用」を使うのが一般的です。なぜなら、塩の量はパンの仕上がりに大きく影響するからです。
パン作りにおける「塩」の役割は以下の通りです。
- 生地を引き締める
- コシを出す
- 焼き色をつける
- 発酵の抑制
- 味を整える
このように、塩はパン作りにとって、とても大切な存在です。ほんの1g、2gの差でも、味や生地の状態、発酵の具合が大きく変わってしまいます。
そのため、レシピを作る際に、塩の調整がしやすい食用不使用のバターを使う方が都合がいいのです。
でも、有塩バターしか手元にない場合は?
有塩バターを使うことは可能なのですが…、
その場合は、バターに含まれる塩分量を確認し、レシピの塩の量を減らして調整しましょう!
有塩バターには一般的に、1.0〜1.5%ほど食塩が含まれています。
例えば、100gの有塩バターを使うなら、1.0〜1.5gの塩がすでに含まれている計算になります。
その分、レシピの塩を1.0〜1.5gほど減らせばOKです。
有塩バターを10g使う場合は、
10g×0.01〜0.015=0.1g〜0.15g なので
レシピの塩を「0.1〜0.15g」減らすと良いでしょう。
まとめ:目的別・使い分けガイド
「せっかくだから、ちょっと贅沢でも美味しいバターを使いたい。」
「コスパも大事だけど、手作りだからこそ、味も妥協したくない。」
そんな悩みは、バターの選び方で解決できるかもしれません!
最後に、用途や目的別におすすめのバターを整理してみました。

特徴/項目 | アンカー(グラスフェッド)バター | 明治 発酵バター | 一般的な無塩バター |
---|---|---|---|
乳牛の飼育環境 | 牧草のみ(グラスフェッド) | 一般的な飼料 | 一般的な飼料 |
香り | 爽やかでミルキー | 芳醇で深みのある香り | 香り控えめ |
味わい | すっきり・軽やかでナチュラル | 濃厚でコクがある | やさしい味わい・クセがない |
色 | やや黄色っぽい | やや濃いクリーム色 | 白っぽい |
風味の持続性 | 冷めても風味が感じやすい | 焼き上がりの香りが強い | 焼き上がりの香りは控えめ |
向いているパンのタイプ | 素朴なハードパン、クロワッサン、スコーンなど | 菓子パン、リッチな生地のパン、発酵バターが活きるパン | 食パン、バターロール、応用しやすい |
価格帯(目安) | 高め(200g:約600〜800円前後) | 中程度(200g:約500〜700円前後) | 比較的安価(200g:約400〜500円前後) |
手に入りやすさ | やや手に入りにくい(輸入品) ネット通販 | ネットや専門店で手に入りやすい | どこでも手に入りやすい |
私の教室では、とにかく香りが良くて味わい深い「明治発酵バター」を愛用中です♡
焼きたての香りも素晴らしく、特にこのバターで作ったクロワッサンは格別です!
生徒さんにも人気で、「このバターどこで変えますか?」「すっごくいい香り♪どこのバターですか?」と聞かれることも^^
一時期使っていた、アンカーのグラスフェットバターもとても香りがよく爽やかな風味で美味しかったのですが、香り・コク・風味を良くしたいパンには明治がぴったりでした^^♪
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