
こんにちは!パン教室を主宰しているひとちゃんです。
ピタパンを作ったことはありますか?あの、ポケット状になっているパンです。サンドイッチにしたり、ディップをつけて食べたり…使い方も楽しいですよね。
でも、「レシピ通りに作ったのに膨らまない…」という経験、ありませんか?
実は私も先日、レッスンの試作中に「え〜!なんで〜!?」と叫んでしまう出来事がありました。1回目は完璧に膨らんだのに、2回目はほとんど膨らまなかったんです。
同じ生地、同じオーブン、同じ時間。なのに結果が全然違う…。
この記事では、その失敗から学んだピタパンを確実に膨らませる5つの成功法則をお伝えします。「膨らまない」というお悩みを抱えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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自己紹介
高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。
“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。ホームベーカリーで叶える“無理しない”パン生活で、ふんわり美味しいパンをいつでもそばに。『簡単に、でも本格的に!』をモットーに、生活にワクワクをお届けします!
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【失敗体験】同じ生地なのに膨らむ・膨らまないが起きた理由

1回目は全て成功!6枚すべてが完璧に膨らんだ
レッスンで作るピタパンを試作していた時のこと。以前「ピタパンが膨らまない時の原因とその対策」というブログを書いたこともあって、今回はもう少し深掘りしてみたいと思っていました。
6枚の生地を作り、2回に分けて焼くことに。天板1枚で焼いていきます。
まずは天板をしっかり予熱して、1回目の3枚をオーブンへ!
すると…全ての生地がぷっくり、見事に膨らみました!「やった!完璧!」って嬉しくなりましたよ。

2回目は失敗…奥の1枚以外膨らまなかった
焼き上がったピタパンを網の上に移動させて、さあ次の3枚を焼こうと天板をまたオーブンに戻しました。
オーブンの熱はそのまま。すぐに残りの生地を投入しました。
「2回目も完璧に膨らむはず!」そう思っていたんですが…
なんと、一番奥にある生地だけ膨らんで、他の2枚は平たいまま!
「え〜!なんで〜!?」
思わず声が出てしまいました。

判明した決定的な2つの原因
でも、冷静に考えると原因は明らかでした。
1回目のピタパンを取り出すために天板を外に出したことで
❌ 天板の温度が下がった
❌ オーブン庫内の温度が下がった
この2点が失敗の原因だったんです。
じゃあ、なぜ奥の1枚だけは膨らんだのか?それは、オーブンの奥が一番熱源に近く、温度が保たれていたからなんですね。
ピタパンが膨らむメカニズムを理解しよう

生地が風船のように膨らむ仕組み
ピタパンがぷっくり膨らんでポケット状になるのには、ちゃんとした理由があります。
高温で焼くことで、生地内部の水分が水蒸気になります。この蒸気の力で生地が風船のように膨らみ、空洞ができるんです。
つまり、ピタパンは高温で一気に焼き上げることがポイント!
これを知っているだけで、失敗の理由がすっと理解できますよね。
温度が下がると膨らまない理由
では、なぜ温度が下がると膨らまないのでしょうか?
温度が低いと、水蒸気が発生する前に生地の表面だけが焼けてしまいます。すると、蒸気の逃げ道ができてしまって、風船のように膨らむ力が弱くなってしまうんです。
また、表面だけ固まって中まで火が通らないという問題も起きてしまいます。
だから、ピタパン作りでは「高温を維持する」ことが何より大切なんですね。
ピタパンの作り方|確実に膨らませる5つの成功法則
では、他にもピタパンを上手に膨らませるためのポイントをご紹介していきます。
成功法則①:丁寧にこねて滑らかな生地を作る

ピタパン作りの第一歩は、生地作りから。
生地はしっかりこねて、滑らかで弾力のある状態にします。表面がつるんとして、触るともちもちした感触があればOKです。
こねが不十分だと、生地の中のグルテンがしっかり形成されず、膨らむ力が弱くなってしまいます。
ホームベーカリーなら15〜20分こねます。
成功法則②:十分に発酵させる
発酵はパン作りの命です!
酵母は新鮮なものを使い、生地をしっかり発酵させることで、焼いた時に膨らみのいいパンになります。
発酵の見極めポイントは、生地が約2倍の大きさになること。指を生地に差し込んで、穴がゆっくり戻ってくるくらいがちょうどいい状態です。
発酵不足だと、焼いた時に十分に膨らみません。逆に発酵しすぎると、生地がだれてしまって成形しにくくなるので注意しましょう。
成功法則③:生地に傷をつけずに伸ばす

成形の時が意外と重要なポイントです。
生地をめん棒で伸ばす際、表面に傷がつくとポケットができにくくなります。
生地はまんべんなく、優しく伸ばして厚さ5〜6mm程度の円または楕円状にします。
めん棒を使う時は、中心から外側へ、力を入れすぎずに滑らせるようなイメージで。生地を回転させながら伸ばすと、きれいな丸い形になりますよ。
表面がなめらかに仕上がっていれば、蒸気がしっかり閉じ込められて、きれいなポケットができます。
成功法則④:成形後の乾燥を防ぐ
成形が終わったら、焼くまでの間の管理も大切です。
成形後の生地を乾燥させ過ぎると、火の通りが悪くなります。
焼くまでの間に時間が開く場合は、濡れ布巾を被せるなどして乾燥を防ぎましょう。
生地の表面が乾燥してしまうと、その部分だけ固くなって、膨らみにくくなってしまうんです。
ちょっとした気配りが、成功への近道になりますよ。
成功法則⑤:高温(250〜260度)で一気に焼く
そして最も重要なのがこれ!
ピタパンはオーブンやフライパンでできるだけ高温(250度〜260度)に予熱し、短時間(5分程度)で一気に焼き上げるのが成功の秘訣です。
天板もしっかり一緒に予熱するのがポイント。熱い天板に生地を乗せることで、下からも一気に熱が伝わり、膨らみやすくなります。
ただし、焼きすぎには注意!
焼きすぎると生地が固くなってしまいます。オーブンの中をよく見ながら、ぷっくり膨らんだらすぐに取り出しましょう。
【重要】2回に分けて焼く時の注意点
天板を取り出したら温度が下がる!
今回の私の失敗から学んだこと。それは、1回目のパンを取り出すために天板を外に出すと、温度が一気に下がってしまうということです。
特に天板は金属なので、外に出すとあっという間に冷めてしまいます。
「オーブンの温度は保たれているから大丈夫」と思いがちですが、実際には庫内の温度も下がっているんですね。
連続焼成を成功させるコツ
では、どうすればいいのか?
対策①:オーブンの焼き状態を継続させておく
オーブンによっては、焼き時間が終了したら再加熱できないものもあります。
ですから、2回に分けて焼くときは、「焼き時間を長めに設定」しておきましょう。要するにオーブンを稼働させ続けておくということ。
対策②:オーブンを開ける時間を最小限にする
パンを取り出す時は、素早く!扉を開けている時間が長いほど、温度が下がってしまいます。
対策③:庫内温度を再確認してから投入
2回目を焼く前に、オーブンの庫内が温まるのを待ちましょう。一度扉を開けたオーブンは庫内温度が下がってしまいます。
天板を入れ蓋をし2〜3分待ってから第2弾を焼き始めると失敗が軽減されると思います。
これらの対策をぜひ実践してみてください。
膨らまなかったピタパンの美味しい活用法
失敗しても大丈夫!リメイクアイデア
もし膨らまなかったとしても、諦める必要はありません。生地の味は美味しいんですから!
アイデア①:ピザ風にトッピング
トマトソースを塗って、チーズや好きな具材を乗せて焼けば、美味しいピタピザの完成です。
アイデア②:ディップ用のパンとして
フムスやババガヌーシュなど、中東風のディップと一緒に食べるのもおすすめ。平たいままでも十分美味しいです。
アイデア③:サンドイッチ風アレンジ
半分に切って、具材を挟めばサンドイッチに。ポケットがなくても、美味しく食べられますよ。
失敗を楽しむ気持ちも、パン作りの醍醐味です!
まとめ:ピタパン作りで最も大切なのは「高温維持」

ピタパン作りで最も大切なのは、高温で一気に焼くこと。
今回の失敗体験から、天板の温度管理がいかに重要かを身をもって学びました。
改めて、5つの成功法則をおさらいしましょう:
- 丁寧にこねて滑らかな生地を作る
- 十分に発酵させる
- 生地に傷をつけずに伸ばす
- 成形後の乾燥を防ぐ
- 高温(250〜260度)で一気に焼く
この5つを守れば、誰でも失敗せずに美味しいピタパンが作れます。
失敗を恐れずに、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
また次回のブログでお会いしましょう!
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