パン 麹|麹の無殺菌・無添加・無漂白って何?麹種を作る時の麹選びについて

今や、健康志向の高まりにより麹がブームとなっていますね。

麹には、素材を柔らかくしたり、旨味や甘みを引き出す酵素が豊富に含まれていて、お料理や調味料の原料として使われています。

しかし、料理だけでなく、実は昔からパン作りにも麹が使われていることをご存じですか?

例えば、酒種酵母で作ったあんぱんは、その代表的な例です。

これは日本酒をヒントに考案された酵母で、日本人の口に合う、とても発酵力の強い酵母なんです。

このように、麹は昔から私たちの生活になくてはならない存在です。

そして、私の教室で使っている発酵種「麹種(こうじだね)」を作る際にも、麹はとても重要な役割を果たしています。

特に、麹の酵素をたくさん生成するためには、生きた麹菌が欠かせません。

そこで、今回は、「パン 麹|麹の無殺菌・無添加・無漂白って何?麹種を作る時の麹選びについて」お話しします。

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緑の中で笑顔が輝く私のプロフィール写真

高校卒業してから23年勤めた、航空自衛隊を41歳で退職。2024年に自宅教室「こだわり酵母パン教室フリーゼ」をオープン。

“自分時間を大切に”“職場でも家でもない場所に居場所を作る”そんな教室作りをしています。

初心者の方でも一味違ったパン作りが叶う「麹種(こうじだね)」

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麹っていろいろあるけど、どれを選べばいいの?

私の教室では、麹の菌を利用して作る「麹種(こうじだね)」という発酵種をパン生地に混ぜ込んで、旨みや甘みのあるパン作りを教えています。

使用する麹は、「“無殺菌・無添加・無漂白”のものを使ってください。」とお伝えしているのですが、

以前、生徒さんから、

「無殺菌・無添加・無漂白じゃない麹ってあるんですか?」

と聞かれたんです。

確かに、私たちが一般的にスーパーなどで見かける米麹は、国産のものがほとんどかと思います。

むしろ麹は日本由来のもの。疑いもなく、売られている麹を手にとっているんじゃないでしょうか。

結論、“無殺菌・無添加・無漂白じゃない麹”は存在します。

特に、輸入品や大量生産・長期保存を目的とした商品には、殺菌処理添加物漂白が施されている場合があります。

殺菌処理や添加物、漂白が施されている麹の用途とは?

では、殺菌処理添加物漂白がされている麹はどのような用途で使われているのでしょう。

殺菌済みの米麹

  • 特徴
    • 加熱処理アルコール殺菌を行い、麹菌を死滅させている
    • 発酵力はないが、風味付け甘みを与えるために使用。
    • 米麹の生成する酵素を残したまま殺菌処理。
  • 用途
    • インスタント甘酒の素調味料など、発酵が必要ない商品。

添加物入りの米麹

  • 特徴
    • 保存料化学調味料漂白剤を使用している場合がある。
    • 見た目を美しくしたり、風味を安定させるために添加。
  • 用途
    • 長期保存可能な商品(例えば、即席甘酒の素や加工食品用の麹)。

漂白された米麹

  • 特徴
    • 見た目を白く美しくするために漂白剤を使用。
    • 見栄えを重視する商品に多い。
  • 用途
    • 市販の甘酒の素加工食品で、見た目を重視する商品。

無殺菌・無添加・無漂白の麹の特徴とは?

今度は、無殺菌・無添加・無漂白の麹の特徴についてみていきましょう。

無殺菌の麹の特徴

  1. 麹菌が生きている
    • 麹菌が生きたままなので、発酵力が強く、発酵が早い
    • 甘みや旨みがより引き出されやすい。
  2. 保存が難しい
    • 温度や湿度の管理が必要で、冷蔵または冷凍での保存が推奨される。
    • 賞味期限が短いため、早めに使い切る必要がある。
  3. 風味が豊か
    • 生きた麹菌が活動することで、フレッシュな香り風味の深みが出やすい。
    • 手作り味噌や甘酒、パンの発酵種に使用すると、独特の風味を楽しめる。

無添加の麹の特徴

  1. 原材料がシンプル
    • 米と麹菌だけで作られている。
    • 不要な添加物が入っていないので、安心して使える
  2. 自然な風味
    • 麹本来の甘みや旨みを感じられる。
    • 発酵食品の風味が豊かになる。
  3. 健康志向に最適
    • 添加物を避けたい健康志向の方アレルギーが心配な方にも安心。
    • 天然の酵素が生きているため、消化を助ける働きが期待できる。

無漂白の麹の特徴

  1. 自然な色合い
    • 黄色みがかった色薄いベージュ色をしている。
    • 見た目は少しくすんで見えることがあるが、品質には問題なし
  2. 風味が豊か
    • 麹本来の香り風味を楽しめる。
    • 旨み成分がしっかり残っているため、味噌、甘酒、パンの発酵種に使用すると、コクのある味わいになる。
  3. 安全・安心
    • 化学薬品を使用していないため、安全性が高い。
    • 無添加・無着色の麹と一緒に選ばれることが多い。

麹の選び方3つのポイント

このように、生きた麹菌を使って作るパンや調味料などは、「無殺菌・無添加・無漂白」の麹を選ぶことで、旨味や甘みが増し美味しくなることがわかりますね!

では、実際にパン作りに適した麹を選ぶ時の3つのポイントをご紹介します。

1、「原材料:米、麹菌のみ」と表示されているものを確認しましょう。

2、発酵種に使う麹としては、日本の国産・無添加・無着色のものを選ぶのがおすすめです。特に、こだわりの製法や長い歴史を持つ専門店などは、日本由来の生きた麹を製造していて信頼できるかと思います。

3、パン作りで独特の旨み風味を楽しみたい場合には、無殺菌の麹を選ぶのがおすすめです。無殺菌の麹は、温度管理が必要で、冷蔵などで売られているので参考にしてみてください。

ちなみに、米麹の中には、輸入原料を使用したり、添加物や着色料を加えて製造しているメーカーも存在します。

一般的にはあまり目にしないかもしれませんが、パンの発酵種を作る際には適さないので、ご注意を。

まとめ

いかがでしたか?

一言で麹と言っても、さまざまな製法・種類がありますよね。

パンの発酵種は生きた麹菌でしっかり発酵させて、旨味や甘みのもとになる酵素をたくさん作り出す必要があります。

そのためには、適した麹をちゃんと選ぶ必要がありますね!

今回の記事を参考に、ぜひ「国産の無殺菌・無添加・無漂白」の麹をゲットして美味しいパン作りをしてください^^!

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