本物を知っているプロって、やっぱすげ〜や。
そんなことをしみじみ思った出来事がありました。
毎月恒例のパン職人のもとで勉強する日。
メニューは、『シュトーレン』と『ワインパン』
どちらもドライフルーツたっぷりでとても贅沢。
ホームパーティで振る舞ったり、プレゼントにもってこいです。
自家製の麹酵母で作るパンは「しっとりもっちり香ばしく、甘味と旨味がある」
そんなパンです。
それで何で改めてプロはすごいと思ったか。
今日の講座はシュトーレンを作ることは前もって決まっていました。
そしてもう一品。
前日になってもまだメニューが決まっていなかったそうです。
シェフが前日の夜に晩酌をしながら、ほろ酔い気分で
「明日、もう一つ何作ろうかな〜。あ!ワインパンにしよう!」
そんな感じで決めたそうです。
「今日の晩御飯、何にしようかな〜」
くらいのノリでパンのメニュー決めてるんだ〜
すごっ!
ってなったんです。
しかも、そのほろ酔い状態でパンの配合を考えて、パン屋さん時間(早く寝て夜中に起きる)で当日の夜中に試作して、とりあえず家族に試食してもらい大絶賛!
その時点でとっても美味しいのに、私たちに伝授する時にはさらに改良されて、さらに美味しいものになっている。
これは、プロだからこそなし得ることだと、尊敬でしかありませんでした。
これこそまさに、「ご飯を作るようにパンを作る」ですね。
カッコ良すぎです!
でも、なんでこんなことができるのでしょう。
当然、知識と経験値が圧倒的にあるのでしょうが、それプラス本物を知っているということなんだと思います。
これが、圧倒的にセンスに繋がってくると思っています。
身近にもいませんか?
料理を味見して、少し何かもの足りない時、調味料で絶妙に味を整えることができる人。
ちょっとプロの領域とは規模が違いますが、私の旦那さんがそうなんです。
味を整えるのがとても上手なんです。私はどちらかというとそれが苦手なタイプ
整えているつもりが、どんどん訳がわからなくなっちゃう
いつも、「え!何を足したの??」って聞くくらいです。
シェフも私の旦那さんタイプで、お家でも味を整える係りなんですって。
こういう事が出来る人ってきっと、美味しいものを食べた時、無意識に味の分析をしているんだろうなと思います。
〇〇な風味があるな。
何を入れたらこんな味付けになるんだろう。
どのような調理をしたら・・・。
などなど。
私みたいに、「うまっ!」とか言いながらバクバク食べてるだけじゃ、ダメですね。
教室の先生たるもの探究心を持たねば!
こんな時、この言葉を思い浮かべちゃうんです。
「ぼーっと生きてるんじゃねーーよー!!!」
がんばります!
シェフは、フランスでパンの修行をして沢山本物を見て食べて感じて、その度に研究して本物の味というものを学んだのだと思います。
だからこそのひらめきだったり、センスだったりと人の心を鷲掴みにするものが作れるんですね。
本物を知るというのは、一流になるためには必要な要素ですね。
それから、シェフは洋菓子も作れるんです。フランスでパンだけではなく洋菓子も勉強したそうです。
昔は、パン屋なのにケーキやマカロンなど洋菓子も販売していたとか。
それがまた、最高に美味しいんですって!(お客さん情報)
今日の講座でも、パン作りの合間に本場フランス仕込みのティラミスを作ってもらいました。これまた濃厚でいつも食べていたティラミスとは別格の美味しさでした♡
ティラミスって、作業の合間に作れるんだぁと、びっくり!
プロならではの手際ってやつですね。
本物を知るというのは、格段に成長させてくれます。
本日も読んでくださって、ありがとうございました。
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